『シカゴ・ファイア』『プリズン・ブレイク』デュション・モニーク・ブラウンが急死

現在米NBCで放送中の大ヒットドラマ『シカゴ・ファイア』のシーズン6に出演する、コニー役のデュション・モニーク・ブラウンが3月23日(金)に急逝した。49歳だった。複数のメディアが伝えている。

『シカゴ・ファイア』のボーデン隊長の秘書としてシーズン1から出演していたデュションは、亡くなる前日の22日に放送されたシーズン6第15話にも姿を見せていた。海外ドラマファンの中には、『プリズン・ブレイク』のシーズン1&2に登場していた、サラの助手であり相談相手であった看護師のケイティ・ウェルチとして覚えている人もいるだろう。

米TMZの報道によれば、23日の朝にデュションの具合が悪いとして家族が救急車を呼び、病院に運び込まれたが昼過ぎに息を引き取ったという。彼女はその数日前にも、胸の痛みを訴えて病院で検査を受けたが、異常なしとして帰宅していたとのこと。同メディアは、死因は心臓発作と見ている。

シカゴで生まれたデュションは、2003年のTV映画でデビュー。『シェイムレス 俺たちに恥はない』『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ』『Empire 成功の代償』といった人気ドラマでゲストを務めたほか、舞台でも活躍していた。ただ、そうした女優業はあくまでも"副業"であり、普段は地元の高校でカウンセラーを務め、さらに学生たちに演劇を教えていたという。

仲間の早すぎる死を受けて、『シカゴ・ファイア』の関係者もコメントを発表。製作総指揮を務めるディック・ウルフは、「仲間の一人を失って、我々ファミリーは深い悲しみに沈んでいる。彼女の冥福を祈るとともに、本当に恋しく思う」と発言。「彼女が本作に出演してくれたことに感謝している。多くの人を笑顔にしてくれた」と語ったのは、クリエイターのデレク・ハース。ケイシー役のジェシー・スペンサーは「たくさんの楽しい思い出をありがとう。愛をこめて」と、シルビー・ブレット役のカーラ・キルマーは「あなたの優しさと思いやりにとても助けられたわ。ずっと大好きよ」と述べた。そしてオーチス役のユーリ・サルダロフは、デュションの遺族である14歳の娘のための寄付を呼び掛けている。

デュションの『シカゴ・ファイア』での出演数は50話あまりと、レギュラーたちに比べれば4割程度だが、2016年のインタビューで彼女は同作のキャストやスタッフを「家族」と呼び、こう話している。「私は撮影現場に毎日行くわけじゃないけど、行った時には誰もがいつも娘のこととか調子はどうかと尋ねてくれるの。みんな、とても優しくて親切なのよ」

また、オーディションで獲得したコニーというキャラクターについては、消防局51分署の「母親的な存在」と表現し、「彼女は分署にいる"子どもたち"のことを気にかけているの」と語っていた。そんなデュションの冥福を祈りたい。

デュション演じるコニーも登場する『シカゴ・ファイア』シーズン5は、海外ドラマ専門チャンネルAXNで4月19日(木)22:00よりスタート。(海外ドラマNAVI)

Photo:2016年、『シカゴ』の"ファミリー"であるアンソニー・フェラリス(トニー役)、ランディ・フラグラー(キャップ役)、ラロイス・ホーキンズ(ケビン・アトウォーター役)と一緒にパーティに出席したデュション・モニーク・ブラウン
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