海外ドラマ好きに捧ぐ「イースター&イースターエッグ」のあれこれ

4月1日はイースターです。日本でもだいぶお馴染みになった感がありますが、くわしくは知らないという人もまだまだ多いよう。イースターのざっくり説明から、パーティーの参考になる海外ドラマ、さらにドラマファン必見の「イースターエッグ」のもう一つの意味まで、イースターについてたっぷりお届けします!

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■イースターって何?

イースターを日本語で言うと「復活祭」。イエス・キリストが十字架にはりつけられてから3日目に復活したことを祝う、キリスト教のとても大切な祭日です。日付は「春分の日以後、最初の満月の次の日曜日」。つまり、毎年日取りの変わるお祝いで、今年2018年のイースターは4月1日の日曜日になります。(※東方教会では別の暦が採用されています)

■イースターバニー&イースターエッグ

イースターのお祝いに欠かせないのがイースターバニーとイースターエッグ。多産のウサギは、繁栄の象徴。そしてイースターバニーが運んでくるのが、可愛く装飾されたイースターエッグ。卵の殻に食用色素で色をつけたり、クレヨンで模様を描いたりして作ります。
大ヒットドラマ『アグリー・ベティ』でも、ダニエル(エリック・メビウス)がイースターバニーの格好でイースターエッグを配るシーンがありました。

イースターエッグは飾るもよし、食べるもよしですが、アメリカの家庭では家や庭に隠して、みんなでそれを探す「エッグハンティング」や、大きなスプーンで卵を転がす競争「エッグローリング」なども楽しまれています。

■パーティーするなら『アメリカン・ゴッズ』を見るべし!

さらにアメリカ式のイースターの祝い方を知りたい人にオススメなのは、SF作家ニール・ゲイマンの小説が原作の『アメリカン・ゴッズ』です。このドラマを一言で言うなら、"新旧神様戦争"。キリスト教のイメージが強いアメリカも、その実は多民族国家、移民の国。物語は、昔、移民たちと一緒にアメリカ上陸した彼らの神々が、今も現代アメリカでフツーに暮らしている...という設定から始まります。そして、そんな「いにしえの神々」と、メディアやテクノロジーといった「新たな神々」との間に戦いが...。去年の春にスタートした、大人がシビれるドラマです。

その物語の中で重要な役割を果たすのが、イースターの語源とも言われる、ゲルマン民族の春の女神オスタラ(クリスティン・チェノウェス『Glee』)。彼女の初登場シーンは、まさに現代アメリカ式のイースターパーティーの真っ最中です。

ウサギのモチーフに、イースターエッグ、春らしく色とりどりのお菓子。ゆで卵の黄身をペースト状に調理し、もう1度白身の上に飾り付けたデビルドエッグ。オスタラの「ハニーハムもありますよ!」という台詞もありますが、アメリカの祝日といえば、やっぱり塊肉! でっかいベークドハムもイースターの定番です。

おうちでイースターを祝いたい人はぜひ『アメリカン・ゴッズ』シーズン1の第8話を。神話も学べる上に、パーティーの演出もとても参考になります。

■ドラマファンにはこんな「イースターエッグ」も!

さて、「イースターエッグ」ですが、実は海外ドラマファンにとってはもう一つ重要な意味を持ちます。

それは「隠し小ネタ」。コンピュータやソフトウェア、映画やドラマのすみっこに隠された遊び心たっぷりの仕掛けを、英語で「Easter egg」と呼ぶことがあるのです。

有名どころでは、Googleで特定の言葉を検索すると、ちょっと面白いことが起こったり(例えば"do a barrel roll"と検索してみると...)。カシオの計算機で、ある操作をすると液晶に「CASIO」の文字が表示されたり。映画なら『インディ・ジョーンズ』シリーズの映像に、『スター・ウォーズ』のモチーフが隠されいる...などなど。

もちろん海外ドラマの中にも、たくさんのイースターエッグが隠されています。

例えば、壮大にして緻密な大人のファンタジー『ゲーム・オブ・スローンズ』も、イースターエッグの宝庫として有名です。わかりやすいものでは有名アーティストたちのカメオ出演。ロックバンド「コールドプレイ」のドラマーが、結婚式のシーンで太鼓を叩いていた!という話題が大きな注目を集めたのは記憶に新しいところです。

海外ドラマのイースターエッグは、上記のような分かりやすいものから、元ネタを知らないと全然わからないようなものまで様々。イースターのお祝いにちなんで、お好みのドラマをじっくり見返してみるのもいいかもしれませんね!(海外ドラマNAVI)

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