『レッド・スパロー』女スパイキャラに欠かせない3つの共通点とは?

超人気シリーズ『ハンガー・ゲーム』のフランシス・ローレンス監督が、ジェニファー・ローレンスと再びタッグを組んだ『レッド・スパロー』がついに公開となった。これまで、本作でジェニファーが演じる主人公ドミニカをはじめ、『アベンジャーズ』シリーズのブラック・ウィドウ、さらにアンジェリーナ・ジョリー主演のスパイ映画『ソルト』の主人公など、数々の映画作品で女スパイキャラクターが誕生してきた。そして、そんな人気の女スパイたちには欠かせない"美貌"、"頭脳"、"信念"という3つの共通点があった。

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まず女スパイといえば、男たちを魅了する圧倒的な美貌の持ち主であることだ。本作のドミニカは、元ボリショイ・バレエ団のトップバレリーナという優美さを持っている。彼女は事故によりバレリーナとしての将来を絶たれ、女スパイとなった。そしてそんなドミニカを演じるジェニファーは、英FHM誌の「世界で最もセクシーな女性トップ100」で2014年に首位を獲得するなど、ハリウッドを代表する美しさを誇る。また『ソルト』の主人公を演じたアンジェリーナも同ランキングの2005年で首位を飾っていた。さらにブラック・ウィドウを演じたスカーレットは、米Esquire誌の「最もセクシーな女優」で2度の栄冠に輝いており、女スパイキャラクターは皆、世界でナンバーワンの美しさを持つ女優たちが演じているのだ。

そんな女スパイたちは、ただ美しいだけではなく明晰な頭脳も持ち合わせ、その美貌と心理操作を武器に騙し合いを繰り広げる。そして偶然にも、ドミニカ、ブラック・ウィドウ、ソルトは皆、ソ連のスパイ養成機関で訓練を積んでいた。ドミニカは、無理矢理に送り込まれることになった"女スパイ訓練所"の壮絶な訓練を経て一流のスパイとなった。ジェニファーは、そんなドミニカについて「本当に頭が切れるしとにかく逆境に強い人よ。人生をチェスのように見ていて敵の10歩先を進んでいるの」と、常にターゲットを見抜いてミッションを遂行する能力があると明かしている。そんなドミニカ同様、幼い頃からソ連のスパイ養成所で訓練を受けたブラック・ウィドウは、冷静な判断でアベンジャーズのチームを支える存在として描かれている。さらに同じく、アメリカCIA諜報員であるソルトは、実はソ連のスパイ養成施設で生まれ育った女性であり、アメリカとロシアの大国間で人々を翻弄している。

さらにもう一つ、彼女たちに共通するのは"巨悪な力にも屈しない強い信念"を持っていることだ。ブラック・ウィドウはヒーロー集団の一員として、数々の悪に臆することなく立ち向かっている。またソルトは、二重スパイの疑いをかけられ最愛の夫を失いながらも、自身の信念を貫く強い姿を見せていた。そして本作のドミニカは、女スパイとなってロシア情報庁に潜むアメリカとの内通者を探り出す任務に就いた。そしてこの任務がドミニカを悲惨な運命へと導き、彼女は敵国アメリカのみならず、祖国ロシアからも狙われることになってしまう。しかし、ジェニファーが「自分を操ろうとした組織に彼女は反旗を翻すの」と話すとおり、このドミニカは強い信念によってこれまで彼女を貶めようとしてきた人物に立ち向かい、大国をも手玉に取る罠を仕掛けるのだ。

そんな女スパイたちに多くの共通点がある一方で、プロデューサーのデヴィッド・レディは「この脚本を読んだ役者のほぼ全員が、読み出したら止められないほどの面白さに驚いたし、誰もエンディングを予想できなかった」と、『ソルト』をはじめ数々のスパイ映画手掛けてきたレディですら、"予想できないエンディング"の面白さを語る。女性スパイ作品に必要不可欠な要素を備えつつ、過去に類を見ないほどパワフルで謎めいた女性ドミニカ。これまでの女スパイ映画と一線を画する彼女の迎えるエンディングに益々期待が高まる。(海外ドラマNAVI)

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Photo:『レッド・スパロー』
(C) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation