『ウエストワールド』製作陣が明かす「将軍ワールド」。日本語メインのエピソードも!?

シーズン2の放送が間近に迫っている人気SFドラマ『ウエストワールド』。製作総指揮者のジョナサン・ノーランとリサ・ジョイは、米Entertainment Weeklyのインタビューにおいて、前シーズンの終盤で初登場し、シーズン2の予告動画でもフィーチャーされている新たなアミューズメント・パーク「将軍ワールド」について話した。

本作の元となった1973年の映画版では、古代ローマ帝国や中世ヨーロッパのテーマパークが出てきたが、TVシリーズで「江戸時代の日本」というテーマを選んだことについて、ノーランは「テーマパークを作る時は世界中の観客を相手にするのだから、西欧や北米に限らず、全く異なる感触を得られる体験を用意するものだ」と述べた上で、自身が少年時代に黒澤明監督の映画などを見て育ったことも理由として挙げている。

「兄(クリストファー・ノーラン)と僕は、セルジオ・レオーネの西部劇や黒澤監督の侍映画を見ては、双方が同じプロットだと気づいて驚いたものだ。早撃ちの名手と浪人のジャンルの間には素晴らしい呼応が見てとれる。正直言うと、全ての装飾をともなった侍作品を撮るのに、本作は打ってつけの口実だったんだ」

ノーランはまた、将軍ワールドではウエストワールドよりも暴力描写を一段と強めているとも発言。「血なまぐさい黒澤映画のほかにも、千葉真一の映画を見て僕は育った。(クエンティン・)タランティーノ監督が流麗な流血描写によって再現しているものだ。将軍ワールドを訪れるゲストは、一段上の残忍さと美しさを求めている。それは単に流血描写だけでなく、没入感の問題でもある。僕らは、本作の物語が全く異なる世界に落とし込まれる感じを出したかった。一話まるごと日本語で進むエピソードもあるんだ」と続けている。

ただし、将軍ワールドの登場はしばらく待つ必要がありそうだ。「(将軍ワールドに向けた視聴者の)期待は少し落ち着かせたい。シーズン2の大半はウエストワールドが舞台だ。でも他のワールドを垣間見る機会もある。物語の一環として将軍ワールドが舞台になるエピソードもあれば、他の場所で物語が進む時もある」とノーランは述べている。

真田広之(『ラスト サムライ』)や菊地凛子(『パシフィック・リム』)、そして祐真キキ(『HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン』)と、日本人キャストの出演も続々明らかになっている『ウエストワールド』シーズン2は、BS10 スターチャンネルにて5月24日(木)より日本独占最速放送。(海外ドラマNAVI)

Photo: 『ウエストワールド』
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