『クワンティコ』シーズン3についてショーランナーが語る

過去と現在が交差しながら描かれるクライムサスペンス『クワンティコ』。本国アメリカではシーズン3の放送が開始したばかりだが、その気になる展開を、本シーズンからショーランナーに就任したマイケル・サイツマン(『コード・ブラック 生と死の間で』)が米Entertainment Weeklyのインタビューで語っている。

テロ事件に焦点を当てていた同作を、国際スパイスリラーに方向転換させたサイツマン。シーズン3の冒頭は、アレックス・パリッシュ(プリヤンカー・チョープラ)がイタリアに住んでいるところから始まるという。「この作品が大好きだから、とても大事にしたかったんだ。ただ、それと同時に、3年目に入るから、より進化させたいとも思ってね」

サイツマンによると、今回、舞台を3年後に進ませたことで、過去2シーズンの主要キャラクターをリセットすることができたという。「過去2シーズンのバックグラウンドを描けば、その2シーズンを見た人にしかストーリーがわからないものになってしまう。でも、新たなキャラクターでバックグラウンドを作れたら、どの視聴者でも新鮮で何かしら発見のある新しいストーリーとして見られるからね」

またサイツマンは、本作をほかのスパイドラマとは違い、『コンドル』や『パララックス・ビュー』といった1970年代の映画のような、ハイテク機器をあまり使わないクラシックなやり方で進めたいと語った。

ともに全22話だった過去2シーズンよりエピソード数の少ない全13話で構成されるシーズン3ではアレックスの感情的な部分が毎回描かれることになるそう。今までのファンも、シーズン3から見始める視聴者も、どこから見ても楽しめる展開になると、サイツマンは自信を見せる。「これは大事だから取っておこうと思う部分と、作品を良くさせるために作り直した部分で、視聴者の本作に対する不満を取り除くことができると気がついたんだ」と、最新作の出来栄えについてコメントした。

かなり展開が変わることが伺えるシーズン3。新ショーランナーを迎えて、物語や評価がどう変わるか注目していきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『クワンティコ』
(C)ABC Studios.