大手動画配信サービスのNetflixは、映画やTVドラマを合わせた同サービスのオリジナル作品が、今年中に1000タイトルに達することを発表した。
米Quartsなど複数メディアが伝えたところによると、上記の発表は、コンテンツ最高責任者のテッド・サランドスが5月14日(月)、投資家向けのイベントにおいて行ったもの。これに併せて、映画やTVシリーズなど470作品、すなわちオリジナル作品のおよそ半数が今年中にリリースされる予定だと述べている。また、Netflix会員の90%はオリジナル作品を定期的に鑑賞しているという。
2012年に初のオリジナル作品『リリハマー』を配信して以来、Netflixはオリジナル作品の制作を増やし続け、今年の2月末には、今年中に700タイトルに達する見込みを示していた。その数が、わずか3ヵ月足らずで1.4倍と、大きく更新されたことになる。14日の発表によると、今年のコンテンツ制作費80億ドル(約8880億円)のうち、85%にあたる68億ドル(約7548億円)をオリジナル作品に投じているということだ。
なお、Netflixのオリジナル作品は、外部のスタジオからライセンスを獲得しオリジナルのブランドを付して配信するもの(例:『ハウス・オブ・カード 野望の階段』『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』)と、Netflixの自社制作タイトル(例:『ストレンジャー・シングス 未知の世界』『3%』)に大きく分けられる。今回の発表でその内訳は明らかにされていないが、今後は権利の管理が容易な後者に力を入れていくということだ。
ディズニーをはじめ、ライセンス供与元のスタジオが独自の動画配信サービスを立ち上げる動きが昨今活発になっているが、サランドスによれば、Netflixは『ハウス・オブ・カード』の配信当時からその動きを読み取っていたとのこと。動画配信サービスにおいて、オリジナル作品の持つ重要さがあらためて浮き彫りになっている。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のキッズもこの上方修正にはビックリ!?
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