価値観の多様化する昨今、女性たちの関心を集めるのはキラキラ華奢なイケメンばかりではなくなってきている。中には、強く、男臭く、筋骨隆々な男子を支持するアツい層が存在することも確かだ。そこで今回は線の細い美男子ではなく、がっちりタフで、苦み走ったオトコ前を存分に堪能できるドラマを3本をご紹介。
■『ザ・ブレイブ:エリート特殊部隊』
世界の危険地帯でテロに果敢に立ち向かう特殊部隊の精鋭たちを描く『ザ・ブレイブ:エリート特殊部隊』。ミリタリー物かつ一話完結型というちょっと珍しいドラマだ。本作で話題になったのが特殊部隊のリーダー、アダム・ダルトンを演じるマイク・ヴォーゲルのイケメンぶり。甘い顔立ちとマッチョなボディのギャップも眩しいモデル出身の俳優で、映画「クローバーフィールド/HAKAISHA」や、スティーブン・キング原作のドラマ「アンダー・ザ・ドーム」への出演でも有名。
『ザ・ブレイブ:エリート特殊部隊』ではマイク演じる隊長以下、様々なスペシャリストが集結する部隊が大活躍。一話完結なので見やすく、戦闘の指示がワシントンD.C.から遠隔でなされたり、ドローンが暗躍していたりと、現代の戦闘の姿がリアルに描かれているのも興味深いところ。ちょっと笑えるシーンもあり、隊長以外にもイケメンが目白押しなので、ミリタリー物としては気軽に見られる。ただしアメリカ側の視点がかなり強いので、それに抵抗のない方にオススメだ。
■これはモテそうな50代!『フランケンシュタイン・クロニクル』
海外ドラマとタフガイが大好きな女子&男子から、絶大な支持を集めるのが当代きっての激シブ系俳優ショーン・ビーン。新しいところでは『ゲーム・オブ・スローンズ』のエダード・スターク役。映画では『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのボロミア役で遅咲きブレイクを果たした。しかし実は以前から悪役のうまい俳優として有名で、「よく死ぬ俳優ランキング」で1位の栄誉(?)に輝いたこともあるのだとか。そんな彼をもっともっともっと見たい! という方々にオススメなのが『フランケンシュタイン・クロニクル』だ。
1827年のロンドンを舞台に、ショーン演じるジョン・マーロット警部が怪事件を捜査する、ちょっとホラーテイストのミステリー作品。謎解きのスリルとともに、当時のロンドンの生活や、重苦しい空気が伝わる描写も魅力的。そしてなんといっても主役のショーンが良い。今までショーン不足に悩んでいた皆さま、お待たせしました! と言わんばかり。苦悩に満ちた役どころだが、大人の男の色気は健在。ファンタジー作品で見るより生々しく、50代のおじさまらしさが全面に出ているので、渋好みの皆ださまには是非おススメしたい。ただしドラマの核となる事件が、子供の遺体を切断し継ぎ合わせるという陰惨なものであるため、残酷な描写が苦手な方はご注意を。
■イケメンの名はタケシ『オルタード・カーボン』
2018年に公開が始まったばかりの、SF注目作が『オルタード・カーボン』。人間の精神を肉体から切り離して保存できるようになった未来の世界で、250年間眠らされる刑に処されていた主人公が、新たな肉体でよみがえることで物語は始まる。骨太SFとして綿密に構築された世界観、クライムサスペンスとしての面白さ、未来世界のデザインの魅力など、1粒で何度も美味しいドラマだ。
主演のジョエル・キナマンはスウェーデン出身の北欧男子。アゴも割れるほどのタフガイなのに、どこか繊細で優美な雰囲気の超イケメン。長身で、北欧の至宝ことマッツ・ミケルセンとも通じるような静謐なセクシーさが感じられるのも素敵! しかも本作で演じる役の名前はなんとタケシ! タケシといえばゴウダ...ではなくタケシ・コヴァッチ。日本人と東欧人が植民した惑星出身という設定だ。イケメン、タケシは不思議な世界で大富豪殺害事件を捜査しているうちに、より複雑な謎に対峙していく。ゆけゆけタケシ!
というわけで、ゴツめの男子が好きな皆様に捧げたい3本のドラマ。ドラマの内容もまたゴリゴリのメジャー路線というよりは、一癖あるものを敢えてチョイス。ぜひ男前を愛でつつ、ちょっと変わったドラマの世界をお楽しみあれ!(海外ドラマNAVI)
Photo:『オルタード・カーボン』