『ナイト・マネジャー』シーズン2に、スパイ小説作家が脚本家として加わる

トム・ヒドルストン(『アベンジャーズ』シリーズ)と『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』のヒュー・ローリーが共演したスパイドラマ『ナイト・マネジャー』。同作のシーズン2更新に向け、英BBCと米AMCが動いていることは以前お伝えしたが、その新シーズンにスパイ小説作家として有名なチャールズ・カミングが脚本家チームに加わったことが明らかになった。米Deadlineが報じている。

本作は、ベストセラー作家ジョン・ル・カレによる同名小説が原作。スイスの名門ホテルでナイト・マネジャーとして勤務するジョナサン(トム)。イギリス兵だった過去を持つ武器商人リチャード(ヒュー)に愛する女性を殺されたジョナサンが、英情報部にローパーの裏ビジネスを暴くよう仕事を依頼され、任務を遂行すると同時に復讐を遂げようとするというストーリー。

イギリス出身の若手新鋭脚本家マシュー・オートン(『Operation Finale(原題)』)もシーズン2から参加することも昨年発表されており、同じくイギリス出身のカミングも迎え、更なるスパイ劇が期待できる展開が見込まれる。

シーズン2は、まだ正式に更新が決定しているわけではない。ただ問題は、原作者であるル・カレはこの原作の続きを執筆しておらず、当初よりテレビや映画版が勝手に原作から離れて話を続編を展開することに嫌悪感を示していると伝えられていた。だが、ル・カレの息子が、本作の製作会社を運営しているので、なんとか更新に繋がるのではと言われている。

これに対しカミングは、「我々がやるべきことは、ル・カレが創造したキャラクターや世界観を崩すことなく、シーズン1より素晴らしいものを生み出すことなのです」と話し、「結局、ル・カレはシーズン2の製作を許可してくれました。シーズン2で戻ってくるキャラクターもいれば、そうでない人もいます。ロケ地は豪華で、陰謀はル・カレの世界観の通りに複雑でスリリングなものになるでしょう。ファンの期待値が高いのは理解していますから、それを超えられるものをお見せできるようにしています」と次のシーズンについても述べた。

今後も放送時期など決まり次第、情報を随時お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ナイト・マネジャー』
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