ヒラリー・クリントンがスピルバーグとタッグ!女性参政権獲得までの闘いを描くドラマをプロデュース

元米国国務長官も務めた政治家ヒラリー・クリントンに新たな役職が加わる――。元上院議員は、スティーヴン・スピルバーグの製作会社Amblin Televisionとタッグを組んで、エレイン・ワイス著の小説「The Woman"s Hour: The Great Fight to Win the Vote」を基にしたTVドラマで製作総指揮を務めることが分かった。米The Hollywood Reporterが報じた。

3月に出版された原作小説は、女性が投票権を獲得するための何十年も続いた闘いを率いた活動家を追い、アメリカ合衆国憲法修正第19条が批准されるまでの闘いがどれほど緊密なものだったかを明らかにしており、歴史を変え、数十年後の市民権運動の基盤を築いた人々を讃えている。

Amblinは本作をTV映画かリミテッドシリーズとして製作し、米HBOか米Showcaseといったケーブル局か、Hulu、Netflix、Amazonといった動画配信サービスにて展開する予定だという。クリエイターは未定。ヒラリーは、『ジ・アメリカンズ』や『BULL/ブル 法廷を操る男』などを手掛けたダリル・フランクとジャスティン・ファルヴェイ、そして原作者である作家でジャーナリストのワイスとともに製作総指揮を務める。

ヒラリーは「民主主義の中心には投票箱があり、エレイン・ワイスの記憶に残る本は、経済的、人種的、政治的な対立者とアメリカの女性の投票権を争い、勝利した女性指導者の話です。1920年の夏、この6週間を舞台に展開される『The Woman"s Hour』は、物語として面白いうえに、この危機的な時代で老若男女にインスピレーションを与えることのできるドラマです」と本作の重要性を説き、「エレイン、スティーヴン、そしてAmblin Televisionの皆さんと一緒に、この重要なプロジェクトを世界中のみなさんに届けられることを楽しみにしています」とコメントしている。

関係者の情報によれば、原作本を手にしたヒラリーは、現代的で今の社会に関連性のあるこの物語を気に入り、テレビで扱うべき重要な話で、女性にとっても重要な役割を果たすと感じたという。その後、彼女はワイスの代理人と連絡を取り、最終的にワイスと面会し、スピルバーグの協力を得ることができたようだ。

ヒラリーは作家や脚本、監督、キャストの選考にも関与することが期待されているという。(海外ドラマNAVI)

Photo:ヒラリー・クリントン
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