アメリカで長寿ドラマ作品の記録を保持する敏腕クリエイター・ディック・ウルフによる『LAW & ORDER ロー&オーダー』。20シーズンも継続した本家は数々のスピンオフ作品を生み出しているが、今回また新たなスピンオフが米NBCでデビューすることが明らかになった。米TV Lineなど複数のメディアが報じている。
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全13話構成の『LAW&ORDER:Hate Crimes(原題)』というタイトルのこの新作は、全米で2番目に歴史がある、ニューヨークに実在するヘイトクライム(憎悪犯罪)を専門とするタスクフォースチームを元に描く。ニューヨーク市警の性犯罪特捜班の管轄の元、いかなる憎悪、差別や偏見による犯罪にも屈することなく、同班の捜査官と共に協力して事件を解決していくというあらすじ。
今秋から本家の記録と並びシーズン20に突入する『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』のエピソード内で、この新作スピンオフで活躍するタスクフォースチームが初お目見えする予定。 今回の新作について製作総指揮のウルフは、以下のように述べた。
「私の製作する犯罪ドラマ全てに言えることですが、アメリカの都市で実際に起こっていることを描きつつ、その被害者の方達に正義は勝つのだと伝える一筋の光になりたいと思っています。20年前に『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』をスタートした時は、性犯罪の被害者はほとんどが泣き寝入りでした。ですが、お茶の間でこのようなドラマを見ることで、しかもオリビア・ベンソンのような良き理解者の刑事がいることで、ドラマはテレビの中の出来事ではなく、現実のことのように見えてくるのです。凶悪なヘイトクライムが増加している昨今、この新作でも同じように視聴者に正義は勝つということを伝えられることができればと思っております」
また、同作の製作総指揮を務めるウォーレン・ライトは、「ニューヨークのような人種のるつぼである複雑な街で、実際に日々ヘイトクライムと闘っている実在の人々に感動しました。彼らは、この国、この街の魂のために、危険な闘いの第一線に身を投じているのです。NBC、そしてディク・ウルフと共にこのような犯罪の現実を描けることを光栄に思っています」と語った。
現実に起こっている事件や犯罪を題材にする同シリーズ。時代に即した新作は人々の関心を引くものになりそうだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』(c)2017 Universal Network Television LLC. All Rights Reserved.