『マイティ・ソー』クリス・ヘムズワースが語る、「父親になったことで得たもの、失ったもの」

マーベル・コミックのヒーロー映画『マイティ・ソー』シリーズの主人公ソー役をはじめ、ハリウッドで大活躍しているクリス・ヘムズワース。最強戦士を演じ、「最もセクシーな男性」に選ばれたこともある彼だが、人気俳優である自分と、3人の子どもを持つ父親としての自分に葛藤してきた本音を打ち明けた。

このほど、クリスはGQオーストラリア誌に登場。同誌のインタビューで「もし妻と出会っていなかったら、僕のキャリアはどうなっていただろうと想像することがあるんだ。家族がいることが僕にどんな影響を与えてきたんだろう? ってね」と、妻で女優のエルサ・パタキ(『ワイルド・スピード』シリーズ エレナ役)と歩んできた人生について語り始めた。

「子どもの存在が何よりも大事だから、もらった役のいくつかは"うまく演じきれなかった"なんて思うこともあったんだ」と続けたクリス。インディア・ローズちゃん、サシャくん、トリスタンくんという3人の子どもたちのために、俳優としては万全ではなかったことがあると認めているものの、「もっとエネルギーを注ぐことができたと思う映画が間違いなくいくつかあるんだけど、いや、それでも僕は子どもと一緒にいる方を選ぶよ」と正直な気持ちを明かし、自分自身の努力を重ねて良い仕事をし、良い父親になりたいと話した。

数多いるハリウッド俳優の中でも、"Aリスト"というカテゴリーに分類されるのは、本当にトップに登りつめた人たちだけ。若くしてその称号を手にしたクリスだが、自身の財政的な成功については「ゾッとする」と言い、「子どもたちに、自分は特別だと感じて育って欲しくない」と、誠実な親心を明かした。

「両親が有名でお金を持っていることで、子どもたちに"自分が他人より優れている"という感覚を持って欲しくはない」と述べ、クリスは経済的に厳しい環境で育ったことで感謝の気持ちや努力することを学んだと自身の経験を語った。

世の父親と同じように、ハリウッドの人気俳優も子育てに悩みながら仕事をしている。それも、家族を大切に思うからこそだろう。(海外ドラマNAVI)

Photo:クリス・ヘムズワース&エルサ・パタキ夫妻
(C)NYKC/FAMOUS