『SHERLOCK』製作チームがBBC&Netflixで「ドラキュラ」シリーズを映像化

英BBCの人気ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』の製作総指揮者で知られるスティーヴン・モファットと、同じく製作総指揮者で、さらに俳優としてマイクロフト・ホームズを演じるマーク・ゲイティス。この二人が、古典小説「吸血鬼ドラキュラ」を『SHERLOCK』の製作会社ハーツウッド・プロダクション、Netflix、そしてBBCと組んで映像化することが明らかになった。米Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じている。

ブラム・ストーカーが執筆し、1897年に刊行されたゴシックホラー小説の「吸血鬼ドラキュラ」を元にしたこの新作は、血に飢えたドラキュラ伯爵がヨーロッパの辺境トランシルヴァニアから大都市ロンドンへの上陸をもくろむ物語。全3話のこのミニシリーズは、ドラキュラの邪悪なセクシーさを改めて表現するものになるようだ。

本作映像化の話は昨年6月から伝えられており、今日まで幾度もドラキュラを題材とする映像作品が各所で製作されているが、『SHERLOCK』クリエイターコンビが携わるということで特に注目を集めていた企画。

現時点ではキャスティングなどの詳細はまだ決定していないが、製作総指揮の二人によると、「邪悪な存在を題材にしたストーリーは昔からよくあるものでした。ですが、ストーカーが生み出したドラキュラには、悪の中にヒーロー性があるところが特別なのです」と、ドラキュラという存在がいかに魅力的な存在であるかを伝えている。

また、BBCドラマ部門責任者ピアース・ウェンガー氏は、「モファットとゲイティスは、ぞっとするほど鋭い、ドラキュラの見事な構想を練っています。二人の手腕によって、ストーカーが作り出した力作を、全く新しい作品としてファンの皆様にお届けできるでしょう。素晴らしい製作チームがいるハーツウッド・プロダクションで、再び象徴的な英国ドラマを製作できることを大変嬉しく思っております」と述べる。

Netflixコンテンツ購買部副社長であるラリー・タンズは、「モファットとゲイティスのコンビによる素晴らしい物語を、Netflix会員にお届けできる日を待ち望んでいます。この作品を通し、BBCとの新たなコラボレーションを楽しみにしております」と喜びを語った。

また、『SHERLOCK』プロデュースに携わったスー・ヴァーチューも今作に加わることが決定しており、「再びBBCで、そしてNetflixと共に素晴らしい作品を製作することになり、ワクワクし、大変嬉しく思っています。"フレッシュ・ブラッド"(新たな血=新進気鋭の人たち)ほど素晴らしいものはありません」と、吸血鬼にかけた粋なコメントを発表した。

売れっ子クリエイターコンビによるドラキュラがどのようなものになるのか、期待が高まる。キャスティングや放送時期など、今後情報が入り次第お伝えしたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:Photo:『SHERLOCK/シャーロック』
(C) Hartswood Films