『ハウス・オブ・カード 野望の階段』や『ストレンジャー・シングス 未知の世界』などの人気ドラマシリーズを生み出してきたNetflixが20億ドル(約2260億円)を借入れし、株価に影響を与えていたことが明らかとなった。米Hollywood Reporterをはじめとする複数メディアが報じている。
今月22日(月)、Netflixによる20億ドルの追加借入金の開示で直ちに株価が落ち込んだわけではなかったが、数時間後に株式は当日分の利益を失い、最終的には1パーセント減の取引で終わったとのこと。
Netflixは自らの成功の犠牲者とも言え、近年における配信サービスの台頭AmazonはPrime Videoを立ち上げ、YouTubeやFacebookもストリーミングサービスを開始。最近では米CBS局のCBS All AccessやDCコミックス専門のDC Universe、2019年にディズニーがスタートさせる独自のサービスなど配信サービスで溢れ返っている。
次々と競合が現れる中、どのように未来を考えているのか。Netflixが第3四半期の結果に関する声明を発表した。そこには、「リアルタイムで放送されるTV局の中では、New FOXが同時視聴できるスポーツ番組やニュースに力を入れており、手強い戦略を持っているように見える。これらのコンテンツ領域は、TVシリーズや映画を個々でカスタマイズするオンデマンド視聴によって取って代わりはしないため、インターネットの台頭に強いと言える。他の放送局も今後、このモデルに従うだろう」と綴られ、生放送のスポーツやニュースに未来があると考えているようだ。
今年5月には、米国顧客満足度指数(ACSI)において、NetflixやAmazon Prime Video、Huluといった動画配信サービスの平均スコアが、ケーブルTVや衛星放送などの有料TVサービスを上回っていることが発表されていた。
これからも各配信サービス間で競争が激しくなり、地上波やケーブル局の在り方にも大きな変化が起こりそうだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:Netflix