世界中を熱狂させた大ヒットドラマ『ブレイキング・バッド』。同作の映画化製作の噂は、当サイトでもお伝えしたばかりだが、主演を務めたウォルター・ホワイト役のブライアン・クランストンが、映画化の話は本当だと発表した。米Peopleが報じている。
11月7日(水)、ブライアンと同じ年のキャスター、ダン・パトリックが自身のトーク番組「Dan Patrick Show」で、ブライアンに『ブレイキング・バッド』の映画化について質問を投げかけた。「『ブレイキング・バッド』の映画? ああそうだよ。あるようだね。だが正直な話、私は脚本を読んでいないんだ。だいたい脚本を受け取ってもいないよ。だから、ウォルター・ホワイトがこの映画版に出るのかどうかということさえ疑問なんだ。どうだい?」と映画化のことは知っているが、自身にはまだ出演などの話がきていないことを告白した。
続けて、ブライアンに映画に出演する気持ちはあるのかと尋ねたところ、「もちろんだよ。(クリエイターの)ヴィンス・ギリガンが声をかけてくれたら絶対に出るよ。彼は天才だからね。『ブレイキング・バッド』は素晴らしいよ。私の聞いた範囲では、その素晴らしいストーリーでまだ語り尽くされていないキャラクターが少なくとも数名いるようだし、フィナーレの後からでも展開できる物語を完結したいと思っている人もたくさんいるからね」と、ギリガンと映画化について連絡を取ったことは認めたが、その後は進展がないようで状況を知らないという。
ウォルターは同作で最期を迎えてしまうことから、映画版に出演となれば、前日譚か回想シーンになると予想される。「私の出演がどうなるかわからないが、映画化はとても嬉しいよ。『ブレイキング・バッド』は私のキャリアの中でもハイライトの作品だからね。ただロケ地に行くだけだとしても、共演していたキャストやスタッフに会えるのが楽しみだよ」
また作品終了から5年は経っているが、すぐに同じ役作りができるのかと問われ、「古いスーツケースを開けるようなものだよ。その中に、昔着ていた古いセーターがあって、"ああ、これだ! 思い出したよ!"と感じるようなものなんだ。あのウォルターの衣装を身にまとって、髪を剃り、メガネをかけて。ああ、あとハイゼンベルグの帽子をかぶって。そういうお守りのようなものを全部身につけたら、きっとすぐにウォルターになれるさ」と、いつでもウォルターに戻れる自信のほどを見せた。
ニューメキシコ州のアルバカーキ・ジャーナルが報じたところによると、『ブレイキング・バッド』の映画版のストーリーは、誘拐された人間が自由へと脱走していく物語だという。逃げ去ったジェシー・ピンクマン(アーロン・ポール)のストーリーの可能性が高いとも言われている。ジェシーもウォルターも、スピンオフ作品の『ベター・コール・ソウル』に今のところ登場していないが、この映画版で姿が見られることを期待したい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ブレイキング・バッド』
(c)Frank Ockenfels 3/AMC