『ボヘミアン・ラプソディ』で伝説のシンガーを見事に演じた俳優ラミ・マレック!出演ドラマをご紹介

現在公開中の伝説のロックバンド、クイーンと、常識を打ち破り世界を変えたフレディ・マーキュリーの生き様を描く映画『ボヘミアン・ラブソディ』は、ファンはもちろん、バンドの存在を知らなかった層にまで感動を与え、大ヒットを記録している。まるでフレディがそこにいるかのように、彼の意志に触れられたかのように感じることができるのは、ラミ・マレックという役者の存在があってこそ。映画だけでなく、海外ドラマへの登場も多いラミ・マレックの魅力について、今までの出演作をピックアップしながらご紹介しよう。

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演技派として知られるラミ・マレック

オリエンタルな雰囲気が独特のラミは、2006年からシリーズ3部が製作された映画『ナイト ミュージアム』で広く知られるようになった。若き王としての気品を感じさせる出立ちに彼以外のハマリ役はいないとの声も。ほかにも映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』でのヴァンパイアのようなミステリアスな役柄も見事に演じきる。映画だけでなくドラマへの出演も多いラミ。サスペンスアクションドラマ『24-TWENTY FOUR-』ではファイナルシーズンとなるシーズン8に登場し、テロリスト志願のアラブ系アメリカ人に扮した。また、太平洋での日本軍との死闘と過酷な戦場での苦難を兵士の眼からリアルに描いたドラマ『ザ・パシフィック』では、日本兵の死体から平然と金歯を抜き、新兵に恐れられるという、傍若無人な性格の1等兵を見事に表現した。

『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』はどんなストーリー?

そんなラミが2015年から主演を演じている、若き天才ハッカーを描くサイバー・サスペンス『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』。現在シーズン4を製作中の本作は、なんと2016年のゴールデングローブ賞で『ゲーム・オブ・スローンズ』を抑え、作品賞を受賞したほど高い評価を受けたドラマだ。同年のエミー賞でラミは主演男優賞を受賞している。特定の人物を指すかのようなタイトルだが、"MR. ROBOT(ミスター・ロボット)"はラミ演じる主人公エリオット・オルダーソンではない。エリオットが地下鉄で出会い、そして物語を動かす重要な人物こそが"MR. ROBOT"なのである。

■セキュリティエンジニアともう一つの顔
企業でセキュリティエンジニアとして働くエリオット。社交不安障害を患い、不器用ながらも社会生活を営む彼は、天才ハッカーとしての一面も持つ。人付き合いが苦手だが人と繋がりを持ちたいという想いが根底にあるがゆえ、ハッキングを行ってしまう。そのため、ハッキングで得た情報を悪用してお金を稼ぐいわゆるハッカーのイメージとは違い、身近な人のことを知るために、またはネット犯罪を通報するなどして日々を過ごしている。

■世界的な規模で展開するストーリー
そんな時に出会ったのが"MR. ROBOT"。当初は彼の考える思想に共感したエリオットであったが、計画が進むにつれて自分が意図したものとは異なる展開に困惑し、そしてただ従うのではなく自分なりに行動を起こしていく。エリオットは精神的に不安定な上に感情的なのだが、不思議と親近感を感じる憎めないキャラクター。シーズン1のファイナルでは驚くような結末が待っていて、それを知った上でもう一度見返しても楽しめる、まさに二度美味しいドラマなのだ。

ドラマのテーマは、"MR. ROBOT"が発した「富の再配分」という言葉に集約されており、各々の形で世界を変えようと奮闘する人々を描く。現代社会の抱える様々な問題が取り上げられているからこそ、よりリアルに感じられ、今見るべきドラマと言えるだろう。2019年に米USA Networkで放送されるシーズン4がシリーズファイナルとなることが決定している。日本ではAmazon Prime Videoでシーズン1から3まで配信中。

『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』作品データベースはこちらから(海外ドラマNAVI)

Photo:ラミ・マレック
(C) JW/FAMOUS