ハリソン・フォードの恩師とも言える『インディ・ジョーンズ』『アメリカン・グラフィティ』脚本家が逝去

1973年公開の映画『アメリカン・グラフィティ』や、1984年の『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』などの脚本を手掛けたグロリア・カッツが76歳で逝去した。

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米Varietyによると、11月25日(日)にロサンゼルスのシダーズ・サイナイ医療センターで、がんと闘っていたグロリアが息を引き取ったという。11月29日(木)にスティーブン・スピルバーグが設立したアンブリン・エンターテインメントが、「今夜、悲しいニュースを報告しなければなりません。夫ウィラード・ハイクとともに、スタジオのために『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の脚本を手掛けたグロリア・カッツが亡くなりました。ハイク氏と遺族に心からのお悔やみを申し上げます」と哀悼の意をツイートしている。

グロリアは夫ウィラードと一緒に、ジョージ・ルーカスが監督した青春映画『アメリカン・グラフィティ』の脚本を執筆し、アカデミー賞脚本賞にノミネート。全米映画批評家協会とニューヨーク映画批評家協会賞では、最優秀脚本賞を受賞した。そして、1977年に公開されたエピソード4にあたる『スター・ウォーズ/新たなる希望』の最終草案の改訂に手を貸し、キャリー・フィッシャーが演じたレイア姫のキャラクターに肉付けする作業にも加わったとのこと。その他にも、ダドリー・ムーアとエディ・マーフィーが主演したコメディ映画『おかしな関係』や、アヒルを主人公にしたSF映画『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』の脚本も夫と共同で手掛けている。

『アメリカン・グラフィティ』と『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』、『スター・ウォーズ/新たなる希望』にはハリソン・フォードが出演しているため、グロリアは彼の恩師と言える存在かもしれない。ハリソンは、『アメリカン・グラフィティ』のボブ・ファルファ役で注目され、その3年後に『スター・ウォーズ』のハン・ソロ役に抜擢。同役で人気を確立した後に、『インディ・ジョーンズ』シリーズに主演している。

数々の名作の脚本を手掛け、ハリウッドの映画史に軌跡を残したグロリアの冥福を心より祈りたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』
(c) Mary Evans/amanaimages