世界中で大ヒットした『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でメガホンを取り、シリーズ第4弾にも監督で続投するアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が、"映画の限界"について語っている。米Hollywood Reporterが報じた。
今月4日(火)に行われた米Business Insiderが主催したカンファレンスで、「2時間の映画は簡単に予測可能なフォーマットと化して、製作しづらい」と明かしていたという。ジョーは、「ここ100年ほどは2時間の映画でも問題なかったが、最近は予測がつくフォーマットになってしまったから難しい。映画を製作する時って、まるで"みんなソネット(14行の詩)が好きだから、出来るだけ100年はソネットで伝えていこう"って言ってる感じなんだ」と不満を口にしていたとのこと。
『インフィニティ・ウォー』の尺は、マーベル・スタジオが製作した映画の中でも長い、約2時間30分となり、11月にジョーは、現在製作中でタイトル未定の『Untitled Avengers Movie』の尺が3時間になると述べていたが、最終的に変更される可能性はあるだろう。
そして、ディズニーによる21世紀フォックスの買収が2019年1月1日までに完了する予定で、フォックスが著作権を所有している『X-MEN』シリーズや『デッドプール』の運命がどうなるのか心配されていた。そんな中ルッソ兄弟が、「ディズニーのCEOボブ・アイガーと話はしていないが、これらの作品をディズニーが受け入れるだろう」と確信をもって答えていた。
すっかり『アベンジャーズ』シリーズのクリエイターとして名を馳せるようになったルッソ兄弟だが、ドラマ作品も数多く手掛けている。今年8月には、米AmazonのTV映画製作部門のトップを務めるジェニファー・サルケがルッソ兄弟とタッグを組み、イベントシリーズを製作することを発表。その他にもルッソ兄弟は、キャンパスライフを描くコメディシリーズ『コミ・カレ!!』や、ファミリーコメディドラマ『ブル~ス一家は大暴走!』でもメガホンを取り、米Syfyの新作ドラマ『Deadly Class(原題)』では製作総指揮を務めている。
『Untitled Avengers Movie』は、米国で2019年5月3日から公開予定。(海外ドラマNAVI)
Photo:『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』
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