<前編>米TIME誌が選ぶ2018年のベストTVシリーズはこの10本!日本発リアリティショーもランクイン

いよいよ12月も後半に差し掛かり、2018年も間も無く幕を降ろす。米TIME誌が色々なジャンルから選んだベストTVシリーズランキングとともに、今年放送された質の高いTVドラマ10作品を前編・後編の2回にわけて振り返ろう。本日は10位から6位までをご紹介。

10.『Pose(原題)』(米FX)

ヒットメーカーのライアン・マーフィー(『Glee/グリー』)が自身の「キャリアのハイライトになる作品」と語る彼の新作ドラマは、1980年代半ばのNYを舞台に、当時のド派手なNYの社会や生活と、それに相反するダウンタウンの社会と文学、そしてLGBTサブカルチャーの世界をセグメントごとに平行して物語が進む。中心となるクィア&トランスアクターたちが、貧困、人種差別、エイズの危機で形作られ、喧騒、競争、刺激で溢れる世界を見事に生き抜いている。

9.『Homecoming(原題)』(米Amazon)

ゴールデン・グローブ賞を受賞した『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』でクリエイターを務めるサム・エスメイルと、『エリン・ブロコビッチ』でオスカーに輝いた人気ハリウッド女優ジュリア・ロバーツという奇跡のタッグが実現したAmazonの政治スリラー。ポッドキャストの同名フィクション番組を基に、秘密政府機関"Homecoming:ホーカミング"の社会福祉職員ハイディ(ジュリア)と、普通の生活に戻ることを願う兵士ウォルター(ステファン・ジェームズ『運命の銃弾』)を中心に物語が進む。ボビー・カナヴェイル(『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』)も加わり、"サスペンスの神様"と謳われたアルフレッド・ヒッチコックの作品を彷彿とさせる心理戦が繰り広げられる。

8.『My Brilliant Friend(原題)』(米HBO)

2016年に米TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出されたイタリア人作家のエレナ・フェッランテの「リラとわたし」を原作としたミニシリーズ。二人の貧しい少女の不思議な友情の軌跡を描いている。労働階級のヒロインたちの物理的形態だけでなく、内面の本質に迫る原作を忠実に映像化している。原作本は欧米で大ブームを巻き起こし、注目を集めたドラマ化も、子役の演技が絶賛され評価が高い。

7.『Claws(原題)』(米TNT)

フロリダのネイルサロンで働く5人の女性が、地元の医療クリニックのために資金洗浄を始めたことで、犯罪に染まっていく様子が描かれるクライム・ドラメディ。さまざまな境遇を抱えた女友だち兼従業員4人を抱えるオーナーであり、マフィアと手を組んでドラッグを横流しし、マフィア・ボスのチンピラ子分と愛人関係にあるという主人公デズナを演じるニーシー・ナッシュ(『ゲッティング・オン』)のパフォーマンスが、本作をメロドラマ風に仕上げている。

6.『TERRACE HOUSE: オープニング・ニュー・ドアーズ』(Netflix)

何と日本のリアリティ番組がランクイン! フジテレビ系列にて2012年にスタートした本作は、番組が用意した1軒屋で男女6人が共同生活する姿を追い、友情、恋愛、夢を追う姿を垣間見る。これまで湘南、東京、ハワイと舞台を移し、現在Netflixにて配信されている『オープニング・ニュー・ドアーズ』では、本格的なウィンターシーズンを迎える軽井沢が舞台となっている。特に視聴者が関心を寄せたのは、モデルの岡本至恩とアイスホッケー選手の佐藤つば冴の恋愛模様。ショックなニュースが多かった1年間で、二人の恋はまさに希望の光だったのだ。『TERRACE HOUSE OPENING NEW DOORS』はNetflixで配信中、フジテレビにて毎週(月)24時25分~放送中。

明日は<後編>残り5作品、トップ5をご紹介。お楽しみに!(海外ドラマNAVI)

Photo:『TERRACE HOUSE: オープニング・ニュー・ドアーズ』
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