『キャプテン・マーベル』マーベル初の女性監督が明かす期待すべきポイントとは?

マーベル初の女性ヒーロー単独主役である『キャプテン・マーベル』の主人公は、過去の記憶を失ったミステリアスなヒーロー。驚異的なチカラを持つ彼女は、身に覚えのない記憶のフラッシュバックに悩まされていたのだが、その背後には彼女の記憶を狙う、自在に姿を変える正体不明の敵が立ちはだかる。最強ヒーローチーム"アベンジャーズ"を結成することとなる若き日のフューリーと協力することになった彼女は、自らの記憶をめぐる戦いに立ち向かう。アベンジャーズ誕生のきっかけとなる、マーベル最重要ヒーローの始まりが今明かされる!

本作のメガホンをとったのはアンナ・ボーデンとライアン・フレック。マーベル初の女性監督として抜擢されたボーデンは「こんな素晴らしいチームと共にここにいられる機会をもらえたことをものすごく光栄に感じているわ」と、マーベルシリーズに参加できた喜びを隠せない様子。

"マーベル史上最強の力を持つヒーロー"と言われているだけに、本作の公開を待ち望むファンが多い中、観客は何を期待できるのかを続けて明かした。「そうね、キャプテン・マーベル自身がとてもパワフルで、とても可笑しいながらも、決して完璧じゃないところだと思うわ。彼女は自分を見つけるための壮大な旅路を歩んでいて、その中であらゆるミステリーを解明し、友情についても多くのことを学ぶの」キャプテン・マーベルはパワフルでありながら、完璧ではないと語り、そこが、観客が彼女のことをより身近に感じられるような、人間味溢れるヒーローにさせているのだ。そして、「私たちは楽しいアトラクションのような作品を作るために、このキャラクターの人間的な感情を掘り下げることが重要だと考えたの」とも語っている。

宇宙を巡る壮大な戦いが描かれるマーベルシリーズでありながらも、本作はアクションのみではなく、"人間的な感情"にフォーカスを当てて描かれているのだ。というのも、彼らは今までに型にはまらない授業で生徒たちの信頼を得ようとする一方でドラッグに溺れる自身との葛藤を描いたライアン・ゴスリング主演の『ハーフネルソン』や各地のカジノでギャンブルをしながら長旅をする二人の男性の絶望と再生を描いた『ワイルド・ ギャンブル』など、決して大きなスケールではないが、登場人物の感情や人間性に焦点を当てることによって観る者の心を揺さぶり、いつの間にか観客が感情移入してしまうような作品を手掛けてきた。キャプテン・マーベルの人間らしさは、そんな彼らだからこそ描けた部分でもあり、キャプテン・マーベル自身のパーソナリティや彼女を囲むキャラクターとの関係性など、ストーリーとしてもかなり見ごたえのある内容となりそうだ。

さらに彼女は"キャプテン・マーベルが自分を見つけるための壮大な旅路を歩んでいる"とも語る。本作では、過去の記憶を失くしたキャプテン・マーベルが自らの記憶を探る中で、彼女に隠された過去が明らかになることが予想される。自分が誰なのか分からない、どうやって育ってきたのか分からない、という"謎"が徐々に解き明かされる面白さと、その謎が明らかになったとき、全てが覆るような"驚愕の事実"が隠されているのかも?!という緊迫感も楽しめる、一瞬たりとも目が離せないようなこの"スリリングさ"はいままでのマーベルにはなく、観客は未だかつて見たことのない光景を目にすることができるだろう。

マーベルが大抜擢した監督たちの才能は、本作をどのように彩っているのか、初の単独女性ヒーロー×女性監督が切り開く"新境地"に要注目だ。『キャプテン・マーベル』は3月15日(金)全国公開。(海外ドラマNAVI)

Photo:『キャプテン・マーベル』
©Marvel Studios 2019