『スパナチュ』ジェフリー・ディーン・モーガン、「第300話は主役二人を無しにはあり得なかった!」

大人気ドラマ『ウォーキング・デッド』でニーガンを演じ、その悪役ぶりで人気を博しているジェフリー・ディーン・モーガン。『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』(以下『スパナチュ』)のシーズン1から2まで、主人公サム(ジャレッド・パダレッキ)&ディーン(ジェンセン・アクレス)・ウィンチェスター兄弟の父親ジョンを演じていた。そして、現在放送中のシーズン14で記念すべき第300話にカムバックすることになったジェフリーが、「第300話は主役二人を無しにはあり得なかった!」と、米Entertainment Weeklyのインタビューで熱く語っている。

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――降板して以来、ファンがシリーズにカムバックするのかどうか尋ねていましたが、いつもあなたは...

そうファンに聞かれるたびに、いつも同じことを言ってたよ。"物語が良ければ戻る気はある"ってね。ジェンセンとジャレッドとは良い友だちだし、復帰については話をしたことがある。毎回、"番組が終了する前に出演できたらいいな"ってね。そしたらジェンセンから電話があって、"第300話に出演する気はあるかい?"って聞かれたから、その時期は仕事の予定もなかったから、"もちろんだよ"って返事をしたんだ。

だから、(共同ショーランナーの)アンドリュー・ダブに電話をして、"ストーリー次第だよ"って伝えたんだ。ジョンをカムバックさせるなら、しっかり完結させることが重要だから。兄弟とジョンの関係はどんな可能性もあり得るから、もし俺が戻るならけじめをつけられたらいいなって。特にサムとはね。だから、そこから始まって、物語上でジョンが戻って来ても良いと思えるところまで筋書きを練ったんだ。

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シーズン2のジョン
――10年以上演じていなかった役柄に戻るのは、どんな感じでしたか?

古いブーツを再び履くような感じかな。みんなとは友だちだから、撮影に行くのは楽しいよ。今日が初日だったんだけど、ただリラックスして演じたって感じで楽しくてラクだった。当時のこともストーリーも、キャストとの共演もよく覚えていたしね。もし、10年も彼らと会ったり、話をしてなかったら、もっと緊張してたかもしれないけど。ずっと演技を続けているし、最後に『スーパーナチュラル』の撮影セットにいた後も、仕事をし続けてるからさ。父親が感じるように、二人を誇りに思ってるよ。

ジェンセンとジャレッドは最高だ。これ以上ないってぐらいにクールで誠実で、二人と一緒にシーンを演じていて、本当によくやってるから感極まってしまった。だって300話だぜ? そんなの滅多に聞かないよ。達成するのに困難なことだから、主役二人だけでなくスタッフ全員も大きな支えになってるよね。今日ロケ現場に行ったら、初日だからスタッフが俺のとこに来たんだけど面白かったよ。だってスタッフが変わってないんだから! これってスゴイことだよ。俺が出演してる他の番組のスタッフの回転率は大体1から2週間だから、"これで終わりだ"って感じなんだけど、この番組には明らかに、ここに誰もがいたがる特別な何かがあるんだろうな。

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――ジョンにとって息子と妻と再会できることは、どんな意味がありますか?

間違いなく、ジョンにとって大きな意味があると思うよ。それに、ジョンを演じる俳優である俺にとっても、ほぼ同じぐらい大きな意味がある。サムとディーンは父親との関係にけじめをつける必要が常にあったし、特にジャレッドのキャラクターはね。親父のせいで、明らかにサムはメチャクチャだから(笑) もしカムバックするなら、そこを直さなくちゃといつも感じてた。その関係を修復する機会があるべきだし、それは視聴者も期待してることじゃないかな。

でも俺が演じていたジョンは、シリーズから消えた後から描かれた彼と違うことが気になってたから、カムバックしてジョンの汚名を返上する機会が欲しいと思ってたんだ。でも、それ以上に3人の友情が続いたってことが大切だ。二人とは生涯を通じて友だちのように感じてるし、俺たちが出会った大好きな仕事場で再会して、一緒に仕事ができるって最高にクールだと思う。だから、単にジョンがカムバックして息子とメアリー(サマンサ・スミス)と再会するだけでじゃなく、埋め合わせをしたい。俺にとっても俳優としても、シリーズに復帰してみんなに会えたのは最高だった。

――本シリーズは様々な理由があって300話に達したわけですが、数多くの番組やセットで働いてきた者として、本作は何が違うと思いますか?

それは超簡単な質問だね。それは二人のおかげだよ。撮影はジェンセンとジャレッドで始まり、彼らで終わる。二人ほど毎日、撮影現場にいる俳優を見たことがない。彼らが登場しないシーンなんてないからね。ジェンセンとジャレッドは休暇も取らないし、毎日現場にいる。俺と同じように家族がいるのにさ。家族と離れるツラさは俺も分かってるし、どんなに気分が落ち込むかも承知してる。それでも二人は毎日撮影に来て不機嫌にもならないし、わきまえのあるプロだ。それだけじゃなくて、ジェンセンとジャレッドは本当にナイスガイなんだよ。そのおかげでスタッフは何でも望むように仕事が出来て、彼らのためにシリーズに残ってるんだ。スタッフにはみんなに良いお手本を見せる主役が二人いて、本来ならそうあるべきだ。二人はいい奴で俺も大好きだよ。だから答えは簡単だ。二人のおかげで300話を達成できた。ジェンセンとジャレッドと同様に長い間シリーズに出演して、同じぐらい素晴らしいキャストも数人いるけど、撮影予定表の1番と2番に名前があるキャストから全てが始まる。二人が、キャストとスタッフにお手本を見せてるのさ。

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久しぶりにジョン役でカムバックするジェフリーが、どのように他のキャラクターと折り合いをつけるのか、しっかりと見届けたい。第300話にあたる『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』シーズン14第13話は、米CWにて2月7日(木)に放送。日本では、ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントにて、10話までがデジタルセル(字幕版)で配信中。

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(翻訳/Nami)

Photo:ジェフリー・ディーン・モーガン『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』 (c)Darren Brade (c)Warner Bros. Entertainment, Inc.