『JUNO/ジュノ』『インセプション』『X-MEN』シリーズなど数々の映画で活躍するエレン・ペイジ。現在、独占配信中のNetflixオリジナルシリーズ『アンブレラ・アカデミー』にも出演しているが、自身が演じるキャラクター、ヴァーニャに共感すると発言している。米RadioTimesが報じた。
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エレン演じるヴァーニャは、スーパーパワーを持つ家族の中で自分だけが普通で疎外感を感じており、精神を安定させるために薬を飲み続けているというキャラクターだが、RadioTimesのインタビューに応じたエレンは、ヴァーニャの心情がよくわかると話した。
「自分自身の中から出られない気持ちがよくわかるわ。ヴァーニャには昔の私に通ずるものがあるの。心配性だったり、殻に閉じこもったり、鬱に悩んでいたり。全部乗り越えないといけないようなことね。最初のヴァーニャはそういうことに苦しんでいたの。友達の作り方もわからないのだもの。だからそういう人には、苦しい状況は彼女たちのせいではないということを伝えてあげないといけない。そうやってサポートを受けられるといいのだけどね。でも問題は、そういう苦しみを抱えている人たちにサポートできるような社会ではないということなの。私たちの生活は、なんでもこれが普通と仮定されていることが多いかもしれないけれど、もしかするとそういう"普通"と標準化されていることが、誰かにとっては虐待だったり否定だったりすることもある。そして、そういう世の中で生き抜くには旅に出て、自分自身が一体何者なのかを発見する必要があるのかもしれないわ」自分の本来の姿を発見するということが、作中のヴァーニャを指していそうだが、これはエレン自身のことも述べているとも汲める。
エレンは、2014年に同性愛者であることをカミングアウトしているが、それ以前は「告白するまで罪悪感を抱えていた」と述べていた。その後、LGBTコミュニティや精神的な悩みを抱えている人たちのサポートに尽力を尽くしている。ヴァーニャというキャラクターは、そんなエレンの過去と重なる部分があるようだ。
続けて、「『アンブレラ・アカデミー』の10時間のエピソードで、ヴァーニャはすごく変わっていったわ。今までのキャリアの中で、演じていて最高に楽しかったキャラクターの一つだわ。こんなにも長い時間、一人のキャラクターを演じたことがなかったから」映画をメインに活躍していたエレンにとっては、2時間ほどの作品がほとんど。そんな中で演じたヴァーニャには愛着も沸いたことだろう。
エレンも共感したキャラクターが登場する大ヒット中Netflixオリジナルシリーズ『アンブレラ・アカデミー』は独占配信中。(海外ドラマNAVI)
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Netflixオリジナルシリーズ『アンブレラ・アカデミー』