マーベル映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』でメガホンを取ったタイカ・ワイティティ監督が、米Appleで映画『バンデットQ』をドラマ化することが明らかとなった。米CBR.comが報じている。
1981年に公開された『バンデットQ』は、英コメディグループ「モンティ・パイソン」のメンバーの一人として知られ、映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』や『ラスベガスをやっつけろ』、『12モンキーズ』を手掛けたテリー・ギリアムによる作品。
両親に構ってもらえない孤独な少年ケヴィンが自分の部屋に現れた6人の小人に導かれ、古代ギリシャやローマといった場所を時空を超えながら旅する様子が、アクション満載でファンタジックに描かれる。
本作は、ギリアム監督によって"Trilogy of Imagination(想像上の3部作)"と呼ばれたシリーズの第1作目となり、のちに製作された『未来世紀ブラジル』と『バロン』では、"恐ろしいほど狂った社会からの現実逃避"という同じテーマを、異なる視点で模索する作りとなっている。
映画版にはアガメムノン王役でショーン・コネリー(『007』シリーズ)、魔王役でデヴィッド・ワーナー(『刑事ヴァランダー』)、ロビン・フッド役でジョン・クリーズ(『ワンダとダイヤと優しい奴ら』)、ナポレオン・ボナパルト役でイアン・ホルム(『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』シリーズ)が出演していた。
ドラマ版で共同脚本を手掛けるワイティティ監督はパイロット版でメガホンも取り、ギリアムと共同製作総指揮を務めるとのこと。
ニュージーランド出身のワイティティは俳優としても活動しており、DCスーパーヒーロー映画『グリーン・ランタン』ではトム・カルマク役で出演。監督を務めた『マイティ・ソー バトルロイヤル』にもコーグ役で登場。サム・ニール(『ジュラシック・パーク』)が主演した冒険アクション映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』では脚本・監督を担っている。監督・製作・脚本・出演の4役をこなしたホラーコメディ映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』は米FXにてTV版『What We Do in the Shadows(原題)』が製作されており、3月27日よりアメリカでの放送が開始する。(海外ドラマNAVI)
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タイカ・ワイティティ© Hubert Boesl/FAMOUS