イーサン・ホーク、新作ドラマで実在する奴隷制度廃止運動家を演じる!

映画『6才のボクが、大人になるまで。』『トレーニング デイ』などで知られるイーサン・ホークが、実在する人物をドラマ化する米Showtimeの新作ドラマで主演することが明らかとなった。米Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じている。

イーサンが主演する『The Good Lord Bird(原題)』というタイトルのこの新作は、2013年にフィクションカテゴリーでナショナル・ブック・アワードを受賞したジェームズ・マクブライド著の小説を元にしている。主人公は、ニックネームでオニオン(玉ねぎ)と呼ばれている若き奴隷と、奴隷制度廃止運動家のジョン・ブラウンとの関係を描いたもの。

物語はオニオンの視点で語られ、どのように彼がジョン・ブラウンの家族となったか。そして後にアフリカ系アメリカ人の解放のために起こしたバージニア州ハーパーズ・フェリーでの行動、そして、後の南北戦争へとストーリーが展開していく。

イーサンはこのジョン・ブラウンを演じ、マーク・リチャード(『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』)と共に脚本も手掛け、プロデューサーも担う。監督と製作総指揮を、アンソニー・ヘミングウェイ(『シェイムレス 俺たちに恥はない』)が務める。

イーサンは、コメントを発表した。「『The Good Lord Bird』は私の大好きな本の1冊です。ウィットと優雅さと知恵に溢れた、ジェームズ・マクブライドの作品です。この作品を映像化することは、私の長年の夢でした。今回私と同じように情熱を持ってこの作品を製作しようとするマーク・リチャードと、私の妻ライアン・ホークたちに恵まれ、とても幸運に思っています」

また原作者のマクブライドも述べた。「今こそ、映像化するべきときです。私はこの小説で、全てのアメリカ人は家族であると伝えました。社会不適合で、めちゃくちゃで、面白く、ときには互いに危険なこともあるが、それでも家族なんだと。ジョン・ブラウンは、いつもここぞというタイミングで、ここぞという場所に現れるコツを知っていました。今回、アメリカで最も才能豊かなクリエイターたちの手によって、ブラウンが最高のタイミングで現れることをとても嬉しく思います」

続けて、「イーサン・ホークは特別な人です。Showtimeと製作プロダクションが、アメリカの古い、そして重要なヒーローを題材にした作品を信頼して下さって感謝しております」と語った。

また監督のヘミングウェイは、「現代社会が直面している人種というトピックに焦点を当てた物語に携われることを光栄に思っています。文化的に、社会的に、政治的にも色々なことが起こっている今の世の中こそ、この小説を映像化するには最適な時なのです。各パートナーと組み、これを映像化すること、特に素晴らしいイーサン・ホークと仕事ができることは、私の夢の1つでもあり、それを叶えることができます」と喜びを語っている。

全8話となる本作。放送時期など詳細は現時点では未定。これまで映画界で活躍していたイーサンが、TVシリーズに戻ってくるこの作品を期待して待ちたい。(海外ドラマNAVI)

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イーサン・ホーク
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