裏口入学問題浮上の『フルハウス』ロリ・ロックリンが番組をクビに! 訴訟も進行中

大学の裏口入学問題で渦中にいる、人気コメディドラマ『フルハウス』と、そのスピンオフ版『フラーハウス』でベッキーを演じているロリ・ロックリンが、出演中の番組を解雇されたことが明らかとなった。米Varietyが報じている。

今回の騒動は、ロリや『デスパレートな妻たち』のリネット役で知られるフェリシティ・ハフマンをはじめとする富裕層が、ウィリアム・シンガー被告が運営する偽の慈善団体に謝礼金を支払うことで、米大学進学適性試験であるSATやACTでの替え玉受験などの不正を行い、子どもたちをスタンフォード大学やイエール大学といった名門校に入学させていた事件だ。

ロリはファッションデザイナーの夫モッシモ・ジャヌリと共謀し、娘二人を南カリフォルニア大学に入学させるため、同校ボート部でのスカウト入学を装い合計50万ドル(約5560万円)を支払ったとのこと。

3月13日(水)に、米The Hallmark Channelの時代劇ドラマ『When Calls the Heart(原題)』を撮影中にカナダのバンクーバーで逮捕されたロリは、その後にシリーズを解雇された。同放送局は、今月第3週の週末に放送される予定だったエピソードをキャンセルし、同じくロリが出演しているTV映画シリーズ『Garage Sale Mysteries(原題)』の製作も中止したと発表している。

全米規模で行われている大学入学詐欺の捜査を受け、すでに2つの集団訴訟が起こされている。14日(木)にサンフランシスコ上級裁判所に提起された訴訟では、ベイエリアに住む母親が、富裕層の両親による不正行為で息子が特定の大学から入学を却下されたと主張。この訴訟では、ロリとフェリシティをはじめとする45名が関わっていると、被告として名前が挙げられている。

フェリシティは1万5000ドル(約167万円)を支払い、長女のSAT(大学進学適性試験)で替え玉を使用したとのことで、この大掛かりな組織的不正行為は2011年から2019年の間に行われ、子ども一人につき20万ドルから650万ドル(約2200万円から7億2300万円)が支払われたと報じられていた。

ロリとフェリシティに続き、今後も訴追されるセレブやスターが増加するのではないかと見られている。(海外ドラマNAVI)

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ロリ・ロックリン
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