謎の少女失踪の事件をきっかけに臨死体験や次元を超える深遠な世界を斬新に描くSF心理ミステリー『The OA』。先週よりパート2の独占配信がNetflixで開始したばかりだが、その第4話「SYZYGY」にゲスト出演をしている尾崎英二郎よりコメントが到着した。
『The OA』は、7年前に姿を消した盲目の女性プレイリー(ブリット・マーリング)が、ある日橋の上から飛び降り病院に運ばれるというところから物語が始まる。戻ってきた彼女は目が見えるようになっており、両親のもとへ帰される。そして、近所に住む5人の男女たちを集めた彼女は、彼らに自らの体験を語り、共にあるミッションに挑もうとするという、謎に満ちたミステリードラマ。パート2では、事件の舞台のスケールが増し、プレイリーは次元を越えた別世界への扉を開けることになる。
尾崎は、この主人公の女性の運命を示唆するキーとなる役柄に抜擢され、パート2(全8話構成)の本作の中で、シーズン中盤のクライマックスに登場している。"オールド・ナイト(Old Night)"と名付けられたこの役は、人間ではなく、正体不明の巨大生物。最新のVFXを駆使して生まれたこのモンスターに息を吹き込んだ。
キャスティングを担当したのはパート1に続いてアヴィ・カウフマン(『ライフ・オブ・パイ』『ブロークバック・マウンテン』)。TVシリーズよりも映画で顕著な経歴を築いている敏腕で、尾崎はオーディションビデオの演技と声の質を買われて白羽の矢が立った。"オールド・ナイト"のセリフは全て英語で、アメリカ人俳優がキャストされてもおかしくない役どころだ。求められた「声」の演技は、録音ブースでの事前録音ではなく、シーン撮影の本番でプレイリーを演じるブリットとイヤホンとマイクを通じてテイクを重ね、リアルタイムに共演して臨場感と迫力ある場面を創り上げた。
そんな難しい役どころに挑戦した尾崎は、「『The OA』は、誘拐監禁事件、臨死体験、異次元、といった題材を含んだ展開で、謎が謎を呼ぶ、心理的なスリラーでもあり人間ドラマでもあり、意表を突くようなファンタジーの要素さえある、これまで見たことのないようなジャンルを超えたドラマです。『羊たちの沈黙』『TRUE DETECTIVE』のような謎と静かな恐怖に満ちた追跡劇や創作がお好きな方なら、とてもハマるシリーズだと思います。僕自身、ブリットとザル二人による、観る者が思いもつかない発想を巧みに現実的なトーンで包み込んだような、洗練されたエンターテインメントにすっかり魅了されました。今シーズン、演じさせていただいた異色の役 "オールド・ナイト"は、視聴者も驚きで息を呑む"化け物"と言っていいキャラクターで、主人公プレイリー/ニーナを導く知性を有している生物です。もちろんこんな役柄を演じること自体初めての経験ですし、主演女優と共にお互いの耳を澄ませて何10テイクも演じた経験は忘れ難いものになりました。ライヴで演じた臨場感と、呼吸が合ってボルテージが上がっていく様子を是非海外ドラマや映画ファンの皆さんに観ていただきたいです。配信後、米国ではこの役のシーンについて触れてくれた批評記事が多く、その反響にも驚いています。人気カルトドラマに貢献できて、また一つ、面白い扉を開くことができたことを非常に嬉しく感じています」と語っている。
Netflixオリジナルシリーズ『The OA』パート2は独占配信中。(海外ドラマNAVI)