本日最終話が放送されたばかりの大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。本作は第六章で原作「氷と炎の歌」シリーズを追い越してしまったが、複数メディアが原作者のジョージ・R・R・マーティンが最後の2冊を完成させていると報道し、その真偽を本人が明かしていることがわかった。米Entertainment Weeklyが伝えている。
すでにマーティンが、原作シリーズの第6作目に当たる「冬の狂風」と、最終章となる「A Dream of Spring(原題)」を完成させているという噂の元は、ドラマシリーズで第五章まで王の盾の総帥バリスタン・セルミー役で出演していたイアン・マッケルヒニーの発言にあるという。
イアンがとあるファン・コンベンションで、マーティンは原作を仕上げているが、シリーズのクリエイターを務めるデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが、ドラマの放送が終了するまで、原作の出版を待つようマーティンに同意させたと語っていたと話したのだ。
このイアンの発言とメディアの報道に対して、マーティンは自身のブログで次のように反論している。「それは違う。「冬の狂風」と「A Dream of Spring」は完成していないし、後者の執筆は始まってさえいない。第7作は6作目を仕上げるまで取り掛かるつもりもない。こんなことを言わなければならないとは私にとって奇妙でしかない。地球は丸くて太陽の周りを回っていて、水は液体だということまで言わなければならないのか? アメリカだけでなく世界中の出版社がそんなことを認めるわけがないだろう。新刊が出るたびに大儲けできるんだから、わざと遅らせるなんて意味がわからないよ」と噂を断固否定。
続けて、原作が先に出版されればHBOにとってはシリーズの製作に役立つのに、そんな無意味なことを要求するはずがないとも言及。HBOとベニオフ&ワイスからも、出版を待つようにと頼まれていないと否定している。
以前にマーティンはインタビューで原作の執筆が遅れていることについて、「ファンが「冬の狂風」を待っていることは重々承知しているよ。だから、ちゃんと完結させる。私はというと孤独の壁の中に閉じこもり、ウェスタロスの世界に戻るよ。明日や来週に出版できるという話ではないけれど、絶対に「氷と炎の歌」をお届けするよ」と語っていた。
世界中で社会現象を巻き起こした『ゲーム・オブ・スローンズ』は、現地時間19日(日)に放送された第八章第6話をもって終了した。原作がフィナーレにたどり着くのは果たしていつになるのだろうか?(海外ドラマNAVI)
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『ゲーム・オブ・スローンズ』
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