テイラー・キニーの●●禁止を見習いたい!『シカゴ P.D.』マリーナ・スコーシアーティ(キム・バージェス役)直撃インタビュー

5月10日(金)からAXNにてシーズン5が日本初放送中で、シーズン4が6月5日(水)よりDVDリリースとなる『シカゴ P.D.』で、キム・バージェスを演じるマリーナ・スコーシアーティを直撃! シーズン開始当初からレギュラーとして出演し、他の『シカゴ』シリーズにも参加している彼女に、役柄の魅力、和気あいあいとした撮影現場の様子、演技以外の情熱などについて語ってもらった。キムのように笑顔を絶やさずサービス精神にあふれたマリーナとの取材は、終始笑い声が上がるものとなった。

――今回の来日はもともとプライベートだそうですね。Instagramを拝見するとすでに大阪や箱根の強羅花壇に行かれていますが、日本の印象はいかがですか?

まず、竹林のような自然の美しさに圧倒されたわ。日本の面白い点が、高層ビルが立ち並んでいてポケモンみたいなキャラクターがいたり観覧車があったりといった未来的でクレイジーな場所があるかと思えば、一方では自分で釣った魚を調理してもらえるレストランがあったりするところね。街なかをマリオカートに乗って走っている人もいるし(笑) 私はニューヨークの出身なので、タイムズスクエアのような都会も好きだけど、そこから抜け出して美しい庭へ行けるというのも素敵ね。大阪のある神社では月がとても美しくて、本当に素晴らしかったわ。

日本の魅力の一つが、自然の美しさを重視しているところね。私自身は忘れかけていた感覚よ。自然に対するリスペクトが随所に感じられて、本当に心を奪われたわ。

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――あなたはシーズン1第1話から出ていらっしゃいますが、本作がこれだけ続き、自分がずっとレギュラーで出演し続け、キム・バージェスが個別のwikiページが作られるほど愛されることになる予感が当初からありましたか?

wikiページのことは知ってるわ。私も見たから(笑) だけど、予感はしていなかったわね。海外ドラマでは6、7シーズンも続くことが非常に珍しいように、何も定かではない世界だから、シーズン1の時は何かあればすぐ別の土地へ移れるよう、大学時代の友人から部屋を借りていたくらいなの。1シーズンで打ち切りになる作品がすごく多いから、キム役をずっと演じ、彼女がどんどん成長する姿を見られることを楽しんでいるわ。

――キムを演じる上で意識されていることは何ですか?

私の母がいつも言っていたのが、「どんな時も笑顔を忘れないで」だった。だから、キムの母親もそういうタイプだろうと考えたの。彼女はもともと警官でなくCAだったわけで、キムのママは警官になることを望んでいなかったという背景があるのよね。でも結局は折れて、「警官であってもいいけど、それは不躾であっていいわけじゃないわよ。犯罪者相手であっても、いつも笑顔で礼儀正しくね」と言ったんだろうとね(笑) だからこそ、キムはなるべくいつも、相手が善人でも悪人でも変わりなく親切であろうとしているという風に考えているの。

ちなみに、母は本作を見た後に毎回、携帯のメッセージでこう言ってくるの。「ハンク(・ボイト)にもっと笑うようにって伝えて」って(笑)

――キムが人気者になったことで、私生活では出演前と比べてどんな変化がありましたか?

次のオーディションへと奔走しなくて済むようになったので、正直なところ、引退後のことを以前よりも余裕を持って考えられるようになったわ(笑) そして、私が演技と同じように情熱を傾けているもの、物を書くことに時間を割く余裕ができた。シットコムの脚本を書いているの。

(※編集注:2017年のWEBドラマ『Special Skill(原題)』でマリーナは脚本・出演を兼任。『シカゴ』シリーズの共演者たちがゲスト出演している)

『Special Skill』予告編はこちら!

――ドラマシリーズの魅力の一つが、キャラクターをどんどん掘り下げていけることだと思います。キムについて笑顔と礼儀を忘れないようにしているというお話でしたが、逆に、どんな変化をつけようと意識されていますか?

刑事ドラマに、キムのようにスイートで礼儀正しいキャラクターがいるというのは素晴らしいことだと思うわ。とはいえ、彼女も警官としていろんな醜い部分を目にするうちに、徐々にダークな面が出てくるの。全米では現在シーズン6が放送されているけれど、今のキムはすっかり暗い面が出てしまって、葛藤しながら元の自分に戻ろうとしているところよ。でも今はまだそこにたどり着けていなくて、ボイトがいる暗い世界に近い状態なの。

――ディック・ウルフが作り上げた壮大な世界、『シカゴ P.D.』『シカゴ・ファイア』『シカゴ・メッド』『Chicago Justice(原題)』『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』の5作にあなたはキム役で出ていますね。レギュラーを務めている『シカゴ P.D.』と、他の作品にゲスト出演する感覚はいかがですか?

『シカゴ P.D.』以外の作品に出るのは、友達の家を訪れている気分に近いのかもしれないわ。『シカゴ・ファイア』が現場はよりシリアスなのに対して、『シカゴ P.D.』と『シカゴ・メッド』はもう少しリラックスしていて比較的明るかったりと、作品によって微妙にトーンが違うから。でも他の現場もしょっちゅう訪れていてたくさん友達がいるから、撮影で会えるのは嬉しいわね。

(取材テーブルにスナックとして、きのこの山を出されて)きのこの形なのね! すごく気に入ったわ! 雑誌にある女優のインタビューなんかだとよく、「彼女はサラダを食べながらこのように語った...」みたいに書かれているけど、私の場合は「彼女はチョコレートを食べながら語った」になるのかしら(笑) 女優でもちゃんとジャンクなものを食べる人はいるのよ(笑) とはいえ、もう止めるわね。

――銃撃戦や犯人の追走シーンが多い本作では、あなたをはじめキャストのみなさんは肉体的な負担が大きいかと思います。以前来日した『シカゴ・ファイア』のテイラー・キニー(ケリー・セブライド役)は、消防士の器具一式が重すぎて大変だと話していましたが、あなたご自身は過酷な撮影を乗り切るために何かされていますか?

テイラーたちのその愚痴は私も聞いたことがあるわ(笑) たしかに撮影は大変よ。視聴者は追走シーンの一つとしてしか見ていなくても、実際には別の角度用の撮影やリテイクも含めて50回分演じていることもあるから。だから撮影後は疲労回復のためにアイスバスやソルトバスに浸かっているの。

私たちはみんな、一人ひとりに合った特別なメニューのトレーニングを毎日のように受けているし、経験を積んだおかげでスタント慣れしてきて、シリーズ当初はしょっちゅうケガをしていて、シーズン2でレンガの壁にぶつかったりしたこともあったけど、最近は有り難いことに減ったわね。

そういえば、スタッフの一人が私がレンガの壁にぶつかった時の映像をメールで送ってくれて、そのタイトルは「イテッ!」っていうの(笑) 私と他のメンバーが狭い路地で犯人を追うシーンで、もう一人が犯人に肘打ちした時の効果音かと思われる「ガツッ」という大きな音がするんだけど、それは実は私がカメラに写っていない後ろの方で壁に思いっきり頭をぶつけちゃった音なのよ。(と言うと、携帯を出してその映像を見せてくれる)

――本作の魅力の一つは、ハンク・ボイトが体現する独特の正義にあると思います。ボイトは『シカゴ・ファイア』で初登場した際には悪役として映ったため反感を買ったかと思いますが、あなたご自身は彼の魅力とは何だと考えていらっしゃいますか?

物事をやり遂げる人よね。悪人は罰されて、善人は称えられるべきということを彼は徹底しているの。時には法律を無視してでもね。これが現実世界ならボイトは刑務所に収容されてしまうんでしょうけど、本作はフィクションだから、いかなる手段であろうとも被害者を助けるというその美学が受け入れられて、みんながボイトに心惹かれるんだと思うわ。

――撮影の合間にされるリフレッシュ法があれば教えてください。

テイラーがしていて素敵だと思うのは、現場に携帯を持ってこないこと。できれば見習いたいけど、なかなか手放せないわね。キャラクターや次のシーンのことを考えていると、読書するほど集中できる余裕はないのに対して、携帯って手軽だから。座って待機しながら何もしないってのも難しいし。テイラーは携帯をいじる代わりに新聞を読んでいるの。それを見習おうとしているところよ。

――現在ハマっているものはありますか?

水彩画が趣味なの。特に誰かへ贈るカードに金魚を描くのが好きなんだけど、今回の来日中にあまりにも多くの美しい水彩画を見た影響で、ちょっと自信を喪失しているわ。それまで自分の最高傑作だったはずの金魚が、今じゃまるでナプキンを丸めたものにしか見えないから(苦笑)

■『シカゴ P.D.』シーズン5 放送情報
AXNにて毎週金曜23:00より字幕版が、毎週月曜11:00より二カ国語版が放送中
公式サイトはこちら

■『シカゴ P.D.』シーズン4 商品情報
<セル>
DVD-BOX...7月3日(水)発売
<レンタル>
DVD Vol.1~6...6月5日(水)レンタル開始
DVD Vol.7~12...7月3日(水)レンタル開始
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式サイトはこちら

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マリーナ・スコーシアーティ
『シカゴ P.D.』シーズン5 © 2017 Universal Television LLC. All Rights Reserved.
『シカゴ P.D.』シーズン4 © 2016/2017 Universal Television, LLC. All Rights Reserved.