今年2月の配信開始以来、その斬新な舞台設定やストーリー展開、伏線の意味するところなど、多くの視聴者やメディアの話題にのぼっているNetflixオリジナル『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』。その注目作がシーズン2に更新されることが明らかになった。米Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じている。
本作は、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のニッキー役で知られるナターシャ・リオンが主演を務めるシリーズ。ロシアン・ドールとは、中から小さい人形がどんどん出てくるロシアの入れ子人形、マトリョーシカのこと。
自身の誕生日パーティーに何度参加しても最後には死んでしまい、同じ夜を繰り返す悲劇がコメディタッチで語られる本作で、不思議な人生のループはいつ、どのようにしたら終わるのか、なぜ起こっているのか――。
脚本を担うのは、『きのうの夜は...』『バチェロレッテ -あの子が結婚するなんて!』などコメディ映画を手掛けるレスリー・ヘッドランド、コメディエンヌのエイミー・ポーラー、そして、主演のナターシャ本人も含め、全員女性。
今回の更新について、6月11日(火)に米Netflixオリジナル作品部副社長のシンディ・ホランドとともにアリゾナで行われたテクノロジーのコンファレンス「Recode"s Code Conference」に出席したナターシャは、「同じ作品だけど、もっと奇妙な感じ。主人公はITプログラマーだから、この場で発表できるのはとてもふさわしいと思うわ。そして...そうなの! 新シーズンがとても楽しみよ」と意気込みを語った。
本作製作は、ナターシャ曰く試験的で、冒険のようなものだったという。「私はフルで出演していて、ほとんどの部分でこの作品に関わっている。でも一人の女性の話にしたくなかったから、どうやったらそれを面白い脚本にすることができるかが問題だった」と語っていたが、実は彼女は元々3シーズン製作の予定を練っていたという。ヘッドランドも以前、複数シーズンの企画として当初Netflixに売り込んだものの、続編製作は"シーズン1の評価次第"とされていたと発言している。
本作は、全米批評家サイトRotten Tomatoesで100%の最高評価を得ており、特にナターシャの演技が称賛されている。Hollywood Reporterライターのダニエル・フィーンバーグは、「シーズン2を作らないほうがいい。すでにこれで最高の出来だからだよ」とまで述べていたほど。だが、シーズン3までを考えていたという製作陣は今回のシーズン更新決定を受けて以下のようにコメントしている。
「主人公のナディアを3シーズン通して出演させる予定でした。ですが今は色々な可能性を探っています。もちろんナターシャはずっと製作に携わってくれますし、この作品はナディアが物語の中心で彼女の存在があってこそだと思っています。その方向で製作していきたいと思っています」と述べ、新シーズンの製作に関して、あらゆる可能性を含めて話し合っていることを明かした。
シーズン1の配信後、「アンソロジーシリーズでありながら、ナディアが関わってくるというアイディアがいくつかある」と次シーズンに関してコメントしていたナターシャ。シーズン1がかなりの高評価なだけに、シーズン2がどんな展開となるのか気になる『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』は、Netflixにて配信中。
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Netflixオリジナルシリーズ『ロシアン・ドール』は独占配信中。