サスペンス映画『ゴーン・ガール』に主演し、アクション大作映画『タイタンの逆襲』などに出演しているロザムンド・パイクが、Amazonが製作する大河ファンタジー小説「時の車輪(The Wheel of Time)」シリーズのドラマ版に主演することがわかった。米Varietyが報じている。
米国出身の作家ロバート・ジョーダンによる「時の車輪」シリーズは、全14巻からなる重厚長大な大河ファンタジー小説。闇と戦う軍勢をまとめることができる竜王の再来を求めて、旅をする主人公の冒険を描くストーリー。
ロザムンドが演じるのは、女性で占められた強大な影響力を誇る"アエス・セダイ"という組織のメンバーにして異能者のモイレイン役。女性しか使えない魔法が存在する広大な世界を舞台に、モイレインは若き男女5人と一緒に世界をまたぐ危険な旅に乗り出す。そして、その5人のうちの一人は竜王の再来で、人類を救うか、もしくは破滅させ兼ねない強大な力を持つと預言されていた――。
ドラマ版には仏教とヒンドゥー教をはじめ、ヨーロッパやアジアの文化や哲学といった要素が投入されるという。
ドラマ版の脚本・製作総指揮を担いショーランナーを務めるのは、『エージェント・オブ・シールド』『ヘムロック・グローヴ』『CHUCK/チャック』の脚本に携わったレイフ・ジャドキンス。
ロザムンドは主演するだけでなくジャドキンスとテッド・フィールド&マイク・ウェバー(『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』)、ダーレン・レムケ(『ジャックと天空の巨人』)、マリゴ・キーホー(『アウトランダー』)らと製作総指揮も担う。
「時の車輪」を映像化する企画は、21世紀に入ってから何度も立ち上がっていたが実現には至らなかった。だが、2015年にビリー・ゼイン(『タイタニック』)を主役に迎えた22分のパイロット版『Winter Dragon(原題)』が製作され、その翌年に原作者ジョーダンの妻ハリエット・マクドゥーガルがドラマシリーズの製作を発表し、ようやくソニー・ピクチャーズのもとでプロジェクトが動き出した。
『007/ダイ・アナザー・デイ』のボンドガール、ミランダ・フロスト役で注目されたロザムンドは映画界を中心に活躍していたが、今年に米サンダンスTVで放送開始されたコメディドラマ『State of the Union(原題)』で本格的にドラマ界にカムバック。飛行機事故を描くミステリードラマ『The Banker"s Wife(原題)』への出演も決定している。
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ロザムンド・パイク ©Tom Rose