ある調査を受け、Netflixがオリジナルシリーズの喫煙シーンを削減すると発表

これまでに政治サスペンスドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』や『Marvel デアデビル』などのオリジナルシリーズや映画を生み出してきたNetflixが、ある調査を受けてオリジナル作品の喫煙シーンを削減すると発表したことが分かった。英Digital Spyが報じている。

禁煙を奨励する米非営利公共保険機関「Truth Initiative」が喫煙描写率を調べたところ、Netflixが不名誉にも喫煙描写が最も多いプラットフォームの一つであることが判明したという。同機関が行った調査の結果、人気SFスリラー『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のシーズン2はシーズン1よりも喫煙シーンが44%増加(182シーン→262シーン)したほか、『アンブレイカブル・キミー・シュミット』『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』『ハウス・オブ・カード』もタバコを吸うシーンが多いと指摘した。

Netflixの作品における喫煙描写は他のプラットフォームに比べると遥かに多く、全ての放送局や配信サイトで描かれた1209の喫煙シーンのうち、70%以上にあたる866がNetflixの番組のものだそうだ。

その調査結果を受け、Netflixは歴史的または事実上の正確さが要求される場合を除き、レーティングがTV-14(14歳未満の子どもに好ましくない番組)とPG-13(13歳未満の子どもの鑑賞には保護者の同意が望ましい映画)以下の作品では、喫煙および電子タバコを使用する描写を全て削除することを表明した。

そして、成人を対象にした番組であっても、「アーティストの創造的なヴィジョンに不可欠であるか、もしくはキャラクターを定義するために歴史的または文化的に重要でない限り、喫煙シーンを含まない」と付け加えた上で、「Netflixは芸術的な表現を強く支持していますが、喫煙が有害なことであり喫煙シーンを番組で肯定的に描くことが若者に悪影響を及ぼす可能性があることを認識しています」と述べている。

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Netflixオリジナル『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン2