英BBC Oneが、1961年に出版されたミステリーの女王アガサ・クリスティーの小説「蒼ざめた馬」をドラマ化することは以前お伝えした通り。そのドラマ版にAmazonの歴史改変ドラマ『高い城の男』と、英青春ドラマ『Skins -スキンズ』のキャストが出演することが分かった。米Varietyが報じている。
原作の主人公は、神父の撲殺事件にひょんなことから関わるようになった学者のマーク・イースターブルック。彼は、殺された神父が持っていたリストに名前のあった9人についての調査を開始し、魔女だと噂される3人の女が住む田舎マッチ・ディーピングに辿り着く。リストに載っている人たちが次々に命を落としていることを知ったマークは、3人が何かしらの形で関わっていると見て、それを食い止めようと彼女たちが住む館〈蒼ざめた馬〉へ赴くが...というストーリーだ。
2話編成となるドラマ版では、『高い城の男』のジョン・スミス大将役で知られるルーファス・シーウェルがこのイースターブルックを演じることに。そして、イースターブルックのガールフレンドであるヘルミアに扮するのは、青春コメディ『Skins』のエフィー役で知られるカヤ・スコデラーリオ。
そのほかにバーティ・カーヴェル(『女医フォスター』)、ショーン・パートウィー(『GOTHAM/ゴッサム』)、ヘンリー・ロイド=ヒューズ(『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』)、リタ・トゥシンハム(『アガサ・クリスティー ミス・マープル2 シタフォードの謎』)、キャシー・キエラ・クラーク(『デリー・ガールズ ~アイルランド青春物語~』)などもキャストに名を連ねる。
ルーファスは、『レジェンド・オブ・ゾロ』『トリスタンとイゾルデ』といった映画に出演しており、近年は『高い城の男』のほか『ローマ警察殺人課アウレリオ・ゼン 3つの事件』『女王ヴィクトリア 愛に生きる』といったドラマシリーズでレギュラーを務めていた。一方のカヤはSFアクション映画『メイズ・ランナー』シリーズのテレサ役でも知られ、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』『クロール ―凶暴領域―』にも出演している。
脚色を手掛けるのは、BBCが2015年からスタートさせたクリスティー作品の映像化(『そして誰もいなくなった』『アガサ・クリスティー 検察側の証人』『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』『アガサ・クリスティー ABC殺人事件』)でペンを取ってきたサラ・フェルプス。レオノーラ・ロンズデール(『Beast(原題)』)がメガホンを取り、製作総指揮を務めるのはフェルプスのほか、アド・ヨシザキ・カスート(『パニック・トレイン』)、ジェイムズ・プリチャード(『オリエント急行殺人事件』)、ヘレン・ジーグラー(『アガサ・クリスティー ABC殺人事件』)。
ルーファスとカヤが共演するドラマ版「蒼ざめた馬」は、現在イギリスのブリストルで撮影中。(海外ドラマNAVI)
Photo:
ルーファス・シーウェル
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カヤ・スコデラーリオ
(C)JHMH/FAMOUS