大人気リーガルドラマ『SUITS/スーツ』が本国アメリカで放送中のシーズン9をもって幕を閉じることはお伝えしてきた通り。そのファイナルシーズンの撮影がついに終了し、キャストたちがそれぞれの思いを語っている。英Digital Spyなどが報じた。
8月30日(金)、全シーズンを通して優秀でクールな弁護士ハーヴィー・スペクターを演じてきたガブリエル・マクトは、Instagramに以下のようなコメントを記載した。「9年前、『SUITS』の旅路が始まった。いつも私のそばにいてくれるとても大事な人とともに歩んだこの道のりで味わったことの中には、容易なものもあったが多くは大変なものだった。愛する家族から遠く離れて何カ月も過ごしたり、いろいろなことを犠牲にした。ほろ苦いこの時代の終わりに、君がずっと私のそばにいてくれたことに感謝している。この作品に関わったスタッフ、才能あるキャストのみんな、そして何年もこのシリーズを支えてくれたファンのみんなに感謝したい。そして何より、妻であるジャシンダ・バレット(『ブラッドライン』)に感謝したい。彼女のサポートがなければ、やり遂げることはできなかったのだから」
この投稿には、スーツ姿で廊下を歩く後ろ姿のガブリエルと妻のジャシンダと思われる姿が映し出されている。ジャシンダもまたモノクロ画像で自分たちの子どもと思われる幼い子が同じ廊下を走っている姿を投稿。「9年間、『SUITS』を追いかけたわ。これが最後のゴール前でのスプリントよ」と綴っている。ちなみにジャシンダは同作のシーズン2にゾーイ・ローフォード役で3話にわたって出演。夫婦共演を果たしていた。
ルイス・リット役のリック・ホフマンもInstagramで「9年間の夢の最後の週だよ。私をボスに引き合わせてくれた上、台本を一緒に読んでくれて、いつもサポートしてくれ、人生を変えてくれたのは(写真に写っているキャスティング・ディレクターの)ボニー・ゼインだ。ボニーが9年間選び続けた才能ある俳優たちを挙げたらキリがないくらいだ。彼女の温かさ、ユーモア、そして面白いキャラクターに合ったキャスティングをするという情熱は私たちにも伝わっていたよ。彼女はこれからもずっと大事な家族だ。ありがとう、ボニー。愛してるよ」と、自分や共演者をキャスティングしたスタッフとの写真を掲載した。
『SUITS』ファイナルシーズンと同日に放送が始まったスピンオフ『Pearson(原題)』に主演しているため、オリジナルのレギュラーからは降板しているジェシカ・ピアソン役のジーナ・トーレスは、シーズン1の後に開催されたファッションショーに勢ぞろいした共演者たちとの写真を掲載。「この作品の素晴らしい家族と離れた時、私はソーシャルメディアをやっていなかった。思っていることを人に知らせたりしていなかったの。素晴らしいキャストとスタッフへの感謝は自分の内に留めておいたわ。今でも思い出すくらい印象的だった別れの時のハグの感触もね。この作品を素晴らしいものにしてくれたみんなに、私は今日、2度目の、そして最後の別れを告げるわ。みんなに心からの愛と敬意を」とコメントしている。
ドナ・ポールセン役のサラ・ラファティは何枚もの写真を投稿。本作の弁護士事務所となっているビルの写真を掲載し、「有名なこのビルの前でクランクアップしたわ。応援しに来てくれたトロントのみんな、ありがとう」と語り、その後にはシーズン8からサマンサ・ウィーラー役で登場したキャサリン・ハイグルとスタッフとの写真を載せ、「この二人と仕事ができて素晴らしかったわ」とも述べた。さらに、ガブリエルと同じく、長い間離れ離れだった伴侶へ感謝の気持ちを述べた。「サントゥ、あなたがいつも笑顔を見せて影で支えてくれたおかげで、9年間の撮影を無事に終えることができたわ。恩返しをしたいけど、これまでにあなたがしてくれたほどのことはできないかも。愛してる。さあ、家に帰りましょう」
なお、シーズン7で降板したものの、ファイナルシーズンでカムバックすることになったマイク・ロス役のパトリック・J・アダムスは現時点では特にコメントなどを発表していない。だが、パトリックの妻トローヤン・ベリサリオ(『プリティ・リトル・ライアーズ』)がサラの投稿に対して「おかえり! おめでとう!」とコメントし、パトリックもいいねをしていることから、キャスト同士が家族ぐるみで付き合っていることも分かる。ファンにとって終了は残念だが、同作に関わったキャストやスタッフの仲は今後も続いていくだろう。
『SUITS/スーツ』ファイナルシーズンは米USAにて毎週水曜日に放送中。視聴記録やレビューは、海外ドラマNAVI作品データベースをチェック。(海外ドラマNAVI)
Photo:
『SUITS』キャストたち(ジーナ・トーレスのInstagramより)