『リーサル・ウェポン』降板発言のあの人、米ABCの新作ファミリーコメディドラマでカムバック!

ドラマ版『リーサル・ウェポン』で主人公コンビの一人、ロジャー・マータフ刑事を演じていた2018年10月に、シーズン3で降板することを突然表明したデイモン・ウェイアンズ。ドラマ界からしばらく離れると話していた彼が、米ABCの新作コメディドラマ『Let"s Stay Together(仮題)』に出演することが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

現時点では仮題となる『Let"s Stay Together』は、新しいタイプの家族に向けたファミリーコメディだと紹介されている。デイモンの実生活を下敷きにしたストーリーもフィーチャーされる本作で、デイモンは自分の子どももミレニアル世代の若者も追い払うのが難しいと感じるシングルファザーを演じるという。

デイモンは主演するだけでなく、2000年代前半にファミリー・シットコム『My Wife and Kids(原題)』で5シーズンにわたりタッグを組んだドン・レオと共同で脚本・製作総指揮・クリエイターも担う。

『リーサル・ウェポン』は、マータフの相棒マーティン・リッグスを演じていたクレイン・クロフォードが、撮影中の態度が問題となったことからシーズン2終了後に解雇される事態に。その後、デイモンも体調不良と家族と過ごせる時間が少ないことを理由に、シーズン3での降板を表明。シーズン3ではリッグスの代わりにウェスリー・コール(演じていたのは『アメリカン・パイ』シリーズのショーン・ウィリアム・スコット)という新キャラクターがマータフとコンビを組んだが、番組はかつての勢いを取り戻すことができずに同シーズンをもって終了していた

デイモンは降板の意思を発表した際、理由について以下のように語っていた。「とりあえず決まっている13話分の撮影は終えたよ。その後は辞めるつもりだ。私は糖尿病持ちの58歳だ。一日16時間労働は体力的にもきつい。それに先週は私生活でも大変だった。母と娘が手術をしたんだが、仕事が抜けられなくて立ち会ったり看病したり、側にいてやることができなかった。マータフは家族思いなキャラクターなのに、自分が家族と会えない中で彼を演じるのは辛いものだよ。仕事だけが人生じゃない。孫も7人いるが、全然誰にも会えてないんだよ。そこまでしてこの仕事をする価値はないと思っているんだ。これを降板した後は、舞台にでも立とうかと思っているよ」

本作は複数のカメラで撮影するコメディドラマのため、『リーサル・ウェポン』のようなアクションドラマよりも俳優の負担は少ないと見られている。ちなみに、デイモンと再タッグを組むことになったレオも、企画・製作を手掛けていたNetflixのコメディドラマ『The Ranch ザ・ランチ』が今年9月に配信されたシーズン4をもって終了している。二人が再び一緒に仕事をするタイミングとしては最適だったのかもしれない。

なお、俳優に転身する前はコメディアンとして活躍していたデイモンは、11月から12月にかけてスタンダップコメディのステージに上がる予定となっている。(海外ドラマNAVI)

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デイモン・ウェイアンズ
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