『クリミナル・マインド』マシュー・グレイ・ギュブラーが監督を務めたエピソードを振り返る

大人気犯罪捜査ドラマ『クリミナル・マインド FBI vs. 異常犯罪』で、IQ187の天才的な頭脳を持つイケメン捜査官ドクター・スペンサー・リードを演じるマシュー・グレイ・ギュブラーはシーズン5を皮切りに、毎シーズンにおいてエピソード監督を務めている。マシューが描く『クリミナル・マインド』とは―。ここで一度振り返る。

FBIに実在する行動分析課、通称《BAU》の活躍を描き、シーズン15の製作も決まっている『クリミナル・マインド』。本シリーズの中で、シーズン1からメインキャラクターとして登場するリードは、シーズン12で殺人犯の濡れ衣を着せられ、悪夢のような獄中生活を送った。さらに、最愛の母親を真犯人に誘拐されるという過酷な経験する。今シーズンでは、冒頭からBAUチームの宿敵、かつて取り逃がしたひっかき男ピーター・ルイス(ボディ・エルフマン)によって仲間が危険に晒され、彼自身も獄中生活のトラウマに苦しむ。

そんなリードを演じるマシューは、ニューヨーク大学で映画製作を専攻しており、根っからの映画マニアとしても有名だ。昨年来日した時に当サイトのインタビューで、ウェス・アンダーソン(『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』)やアルフレッド・ヒッチコック(『サイコ』)、ヴィンセント・ギャロ(『バッファロー"66』)がお気に入りと明かしていた。

「僕が監督するときは、できるだけ特別なもので、他とは違うものにしたい」と話すマシューが本シリーズで初監督したエピソードは、シーズン5の第16話「母の祈り」。このエピソードを皮切りに、毎シーズン1~2話のエピソード監督を務めている。

そして、興味深いのは、どのエピソードもマシュー自身が好きだったり、影響を受けたりした映画へのオマージュが盛り込まれていること。例えば、シーズン7第19話「悪魔の花嫁」は、1984年公開の映画『エルム街の悪夢』(フレディ役ロバート・イングランドがゲスト出演)、シーズン10第21話「かぎ爪の怪物」は『エクソシスト』(ゲストキャラクターの名前が映画と同じ)といった具合に、往年のホラー映画からインスパイアされることが多いのが特徴だ。

シーズン13でも、マシューはエピソード監督を務めるが、そのエピソードは4年もの間あたためてきたという彼自身念願のピエロを題材にした物語、第17話「殺人ピエロ」。このエピソードは、スティーブン・キング原作の映画『IT/イット』シリーズのペニーワイズによく似た殺人ピエロが登場する。ただし、こちらのピエロが殺すのは子どもではなくお父さん。小さい子どものいる家庭の留守宅に侵入し、帰宅した家族が寝静まった頃、一家の父親に襲いかかり殺害する。果たして、この猟奇連続殺人事件の犯人であるピエロの正体とは―。ショッキングな演出と悲しみの漂うストーリーが絶品である。

今では、マシューを含め、ロッシ役のジョー・マンテーニャやタラ・ルイス役のアイシャ・タイラー、ルーク・アルヴェス役のアダム・ロドリゲス、シーズン14ではJJ役のA・J・クックら多くのキャストがエピソード監督を務めているが、マシューが先駆けだ。

シーズン13の中盤では、FBI組織での立身出世を狙う高官リンダ・バーンズ(キム・ローズ『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』)によって、チーム存続の危機に立たされたBAUを救うため、一度は辞職も考えるリード。さらに、クライマックスではチームメンバーの一人が謎のカルト集団に捕らわれ、駆け付けたリードは究極の選択を迫られることに。今シーズンも波瀾万丈な展開とサスペンスフルな見せ場が盛りだくさんだ。

『クリミナル・マインド FBI vs. 異常犯罪』シーズン13 商品情報

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Photo:

『クリミナル・マインド FBI vs. 異常犯罪』シーズン13 (C) 2019 ABC Studios and CBS Studios, Inc.