『ビッグバン★セオリー』ジム・パーソンズ、LGBTQを題材にしたドキュメンタリーシリーズを製作

今年5月に米CBSで放送されたシーズン12をもって幕を閉じたオタクコメディドラマ『ビッグバン★セオリー ~ギークなボクらの恋愛法則』で、物理学者シェルドンを演じるジム・パーソンズが、LGBTQを題材にしたドキュメンタリーを製作することが明らかになった。米Hollywood Reporterなどが報じている。

4話に分けて贈る『Equal(原題)』というタイトルの本作は、LGBTQの広まりにおいてヒーローとも言える人物や重要な出来事を年代別に描いたもの。米WarnerMediaが立ち上げる新配信サービス「HBO Max」で製作。1話1時間のこの作品はかつて表に出たことがなかったような映像や再現で描かれ、現代社会に関係の深いメッセージ性の強い作品だという。

登場人物には、同性愛者の権利活動家であるハリー・ヘイ、米国で最初のレズビアン権利組織と言われたビリティスの娘、世界で最初に性別適合手術を行ったクリスティーン・ジョーゲンセン、同性愛者の社会運動の米国シーダーであるバイヤード・ラスティンら。最終話となる第4話では、1969年、米ニューヨークのゲイバー「ストーンウォール・イン」に警察が踏み込み捜査を行い、同性愛者らが立ち向かい暴動となった事件「ストーンウォールの反乱」から、翌年に開催された第1回目のプライドイベントが語られる。

ジムは、『THE FLASH/フラッシュ』などのアローバース作品や『YOU ―君がすべて―』などのプロデューサーとして知られるグレッグ・バーランティと、『ロスト・イン・スペース』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』などのジョン・ジャシュニと共に製作を務める

HBO Maxのノンフィクション部エグゼクティブ副社長であるジェニファー・オコネルは、声明を発表した。「今年6月に、ストーンウォールの反乱から50周年を迎え、LGBTQ+プライドの新時代を迎えました。その運命の夏の夜の裏にある、いまだ語られたことのない素晴らしい歴史があることを我々は知っています。愛国者、芸術家、そして道を切り開いた思想家による歴史です。今こそ彼らの英雄的な物語を広める時です。ジム・パーソンズ、グレッグ・バーランティ、ジョン・ジャシュニというこれ以上ない完璧なパートナーたちが、これらの歴史的な先駆者をHBO Maxの視聴者にご紹介していきます」

また、製作プロダクションのワーナーブラザーズの社長であるマイク・ダーネルは、「非常に重要な問題について、この画期的なプロデューサーたちとパートナーとなれることをとても誇らしく思っております。弊社にとって、このような新しいドキュメンタリーは、完璧なプロジェクトです」と述べた。

ジムが製作に携わるのは、今回が初めてではない。CBSで『ビッグバン★セオリー』のスピンオフである『ヤング・シェルドン』や、Netflixのコメディドラマ『スペシャル 理想の人生』など手掛けている。俳優としては、先日ライアン・マーフィー(『Glee/グリー』『ザ・ポリティシャン』)がクリエイターを担うNetflixの新作ドラマ『Hollywood(原題)』に出演することが報じられたばかり。

俳優業のみならず、製作側として活躍するジムの今後に注目だ。(海外ドラマNAVI)

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ジム・パーソンズ『ビッグバン★セオリー ~ギークなボクらの恋愛法則』(c)Warner Bros. Entertainment Inc.