『マーベラス・ミセス・メイゼル』ジャッキー役ブライアン・タランティナ、60歳で逝去

『ギルモア・ガールズ』のクリエイターが手掛け、第70回エミー賞で最多5部門に輝いた米Amazonのオリジナルコメディドラマ『マーベラス・ミセス・メイゼル』。本作で第1話目からコメディクラブの司会者ジャッキー役で出演していたアメリカ出身のブライアン・タランティナが亡くなったことが明らかになった。

米Peopleによると、現地時間の11月2日(土)午前0時40分頃、ニューヨーク警察にマンハッタンのアパートにいる意識不明の人に関する電話を受け、当局が駆けつけると、ソファに横たわっているブライアンを発見したという。

60歳で亡くなったブライアン。彼の関係者は、「ブライアンはこのところ体調が思わしくありませんでした。病院にいましたし、心臓の問題で診てもらっており、回復している最中でした」とコメント。だが、米TMZによると死因はドラッグの過剰摂取によると言われている。

本作で共演している主人公ミッジ役のレイチェル・ブロズナハンがコメントを発表した。「ブライアン・タランティナが亡くなったと知り、悲しみに打ちひしがれております。彼はとても面白くて、才能があり、優しくてめちゃくちゃ変わった人でした。彼なしでは、この変な私たち家族は今までどおりではいられません」とブライアンの写真とともに自身のInstagramに投稿した。


また、ミッジがコメディアンヌとして活躍するのを手助けし、マネージャーとなるスージー役のアレックス・ボースタインもInstagramで追悼。レイチェルと同じブライアンの写真を掲載し、「なんてこと! ジャッキー。なんなの。あなたは最後までいると思っていたのに。なんなの! スージーより」と役柄の口調で投稿した。

ブライアンの遺作となった本作の舞台は、1958年のニューヨーク。高級住宅街のアッパーウエストサイドに住む主人公ミッジは、夫と子どもと何不自由なく幸せに暮らしていた。しかし、ある出来事がきっかけとなり、コメディエンヌとして人生を歩むことを決心した彼女のチャレンジと葛藤が、ユーモアを交えながら綴られる作品。

ニューヨーク出身のブライアンは、本作と同じクリエイターのエイミー・シャーマン=パラディーノが手がけた、母ローレライと娘ローリーの絆を描いた『ギルモア・ガールズ』にも出演。その他にも、『LAW & ORDER ロー&オーダー』『グッド・ワイフ』『ブラックリスト』『パーソン・オブ・インタレスト』『FRINGE/フリンジ』など数多くの作品に出演していた。

彼の逝去が『マーベラス・ミセス・メイゼル』に影響するかどうかは現時点では不明だが、今は、ブライアンのご冥福を心より祈りたい。(海外ドラマNAVI)

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ブライアン・タランティナ『マーベラス・ミセス・メイゼル』