今月開催された第77回ゴールデン・グローブ賞で外国語映画賞に輝き、第92回アカデミー賞作品賞にもノミネートされた韓国映画『パラサイト 半地下の家族』が、米HBOでドラマ化されることが明らかとなった。米Varietyが報じている。
映画『スノーピアサー』や『オクジャ/okja』で脚本・監督を務めたポン・ジュノが手掛けた『パラサイト 半地下の家族』は、豪邸に暮らす裕福なパク家と出会った極貧家族のキム一家が"半地下"生活を変えるため、過激な生き残り計画を実行していくさまが描かれるブラック・コメディ。ゴールデン・グローブ賞だけでなく、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた作品で、来月発表されるアカデミー賞において作品賞ほか、監督賞、脚本賞など6部門にノミネートされた話題作だ。
ミニシリーズとなるドラマでは、映画版でメガホンを取ったポン・ジュノと、チェイニー米副大統領を描いた『バイス』でアカデミー賞監督賞にノミネートされたアダム・マッケイのほか、マイキー・リー(『奇跡のシンフォニー』)、ケヴィン・メシック(『キング・オブ・メディア』)が製作総指揮を務める。
現時点では、単なる英語版リメイクとなるのか、スピンオフ的な内容になるのかどうかは明らかになっていない。
これまでにポン・ジュノ監督は、日本・韓国・フランス合作映画『TOKYO!』やサスペンス映画『海にかかる霧』『母なる証明』をはじめとする映画でメガホンを取り、2013年公開の『スノーピアサー』は米TNTにてドラマ化が決定し、現在製作が進められている。
一方のマッケイ監督は、リーマンショックの舞台裏を描いた『マネー・ショート 華麗なる大逆転』で脚本・監督を担い、第77回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門作品賞を受賞したメディア業界の権力争いを描く米HBOのドラマ『キング・オブ・メディア』や、Netflixのヒューマン・コメディドラマ『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』なども手掛けている。
ドラマ版『パラサイト 半地下の家族』に関する詳細が分かり次第、随時お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『パラサイト 半地下の家族』(c) 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED