テロの脅威と戦い続ける元CIA局員キャリーの姿を描く、エミー賞&ゴールデン・グローブ賞受賞の本格社会派ドラマ『HOMELAND』。"対テロ戦争"という題材を通して、現代のアメリカ、そして国際社会にはびこる根深い問題を掘り下げる米Showtimeの人気スパイ・スリラーの最終シーズン。アメリカでは2月9日(日)より放送開始となる『HOMELAND』シーズン8が、早くも3月にFOXチャンネルで日本初放送が決定した。
双極性障害を持ちながらも、テロ対策のスペシャリストとして優れた能力を持つ元CIA特殊部員キャリー・マティソン(クレア・デインズ)の終わりなき戦いを描く衝撃作。"テロ撲滅"という大義の下に動かされる、アメリカ社会の表と裏、真実と嘘、そして人間の本質をリアルに描写。今、アメリカに問われている「真の正義」とは何なのか? 9.11以降、次々と露呈していく国家間の歪み、狭間で揺れ動く人々の苦悩や葛藤が繊細に映し出される。
前シーズン、新たな大統領として就任したエリザベス・キーンは、自身の襲撃事件に関し、疑いがある人々の身柄を強引に拘束。その横暴さをきっかけに、国内では政権に対する不信感が強まっていく。そんな中、反キーン政権のヒーロー的存在といえるマクレンドン将軍が無期懲役の刑に処されるが、収監手続き中に暗殺されてしまう。刑務所側は心臓発作で死んだと発表し、暗殺を隠蔽。将軍の不自然な死に、国民の不満は募るばかり。キャリーは、キーン政権から国を守るべく、単独で行動を開始。本当の黒幕は大統領首席補佐官ウェリントンなのではと踏んだキャリーは、かつての同僚であるダンテと共に密かにウェリントンと彼の恋人シモーヌの調査を進める。しかし、真の首謀者はキャリーの信用するあの人物だった――。
首謀者がキーン大統領の失脚を目論んでいるという事実を掴んだキャリーたちは、マクレンドン将軍暗殺の真相を証言させようと画策するが、出し抜かれてシモーヌをロシアに連れ戻されてしまう。八方塞がりとなったソールとキャリー、アントンたちはモスクワに出向き、シモーヌ奪還作戦を実行することに。キャリーがシモーヌに変装し欺き続けたことで作戦は成功するが、キャリー自身はロシアに捕まってしまう。一方、シモーヌは無事アメリカに到着し、法廷で証言したことで真相がアメリカ国民に明かされ、キーン大統領の信頼は回復していく。数ヵ月後、ロシアで監禁生活を送っていたキャリーが遂に解放されるが、迎えに行ったソールのことを覚えておらず、明らかに様子がおかしい。拘留期間中に必要な薬を与えてもらえず、精神錯乱状態に陥ってしまっていた...。
続くシーズン8は、前シーズンから時が経ち、キャリーは日常生活を取り戻しつつも、ロシアでの監禁生活による精神的ダメージから、未だ不安定な状態が続いていた。一方、自ら退位することを決意したキーン大統領の後任にはワーナー元副大統領が就任。アフガニスタンとの"終わらない戦い"終結を目指すワーナー政権下で、ソールはタリバンとの和平交渉のために現地へ派遣される。しかし、彼の力だけでは解決に至らず、キャリーが持つコネや知識が必要になってしまう。ソールは医師からのアドバイスを無視し、キャリーにもう一度だけ一緒に働いてくれるよう頼むことにするが...。
この最終シーズンには、主人公キャリーを演じるクレアの実生活の夫で俳優のヒュー・ダンシー(『ハンニバル』)が、外交政策コンサルタントのジョン・ザベル役で出演する、夫婦共演も楽しみのひとつだ。
ついに幕閉じを迎える『HOMELAND』の最終シーズンは、FOXチャンネルにて全12話構成で3月24日(火)22時より放送スタート。最新シーズンの放送に先駆けて、シーズン7を3月15日(日)と22日(日)に6話ずつ一挙放送する。(海外ドラマNAVI)
Photo:『HOMELAND』シーズン8 © 2020 Showtime Networks, Inc., a CBS Company. All rights reserved.