ロブ・ロウ主演の『9-1-1』スピンオフ、今シーズン新作トップで全米デビュー!

『Glee/グリー』や『アメリカン・ホラー・ストーリー』シリーズのクリエイターであるライアン・マーフィーが手掛ける米FOXのレスキュー・ヒューマンドラマ『9-1-1:LA救命最前線』(以下『9-1-1』)。同作のヒットを受けて製作されたスピンオフドラマ『9-1-1: Lone Star(原題)』(以下『9-1-1: LS』)の初回放送が、全米における今シーズンの新作ドラマでトップの視聴率を記録した。米Hollywood Reporterが報じている。

本家である『9-1-1』は、日本でいう110番、119番の役目を兼ね備えたアメリカの緊急通報ダイヤル、911番をテーマに、従来なら姿の見えない脇役となりがちな通報電話の受け手である救急オペレーターをはじめ、警察、消防署の隊員までを含めたこれまでにない視点で描くドラマ。本家の舞台がロサンゼルスであるのに対し、『9-1-1: LS』は白い星を一つあしらった州旗から「ローン・スター・ステイト」とも呼ばれるテキサス州で物語が繰り広げられる。

本作の初回放送視聴率には、その前の時間帯に放送された番組の影響も大きいだろう。1月19日(日)に行われたNFL決勝戦がFOXで放送され、その視聴者数は3413万人を記録。その試合後に続けて放送された『9-1-1: LS』は1150万人、18~49歳の層で3.2レーティングを獲得した。この数字は今季の新作ドラマで断トツ。ちなみにNFL決勝戦に続けて放送された番組は高い数字をマークするのが常で、2019年に米CBSが放送した時には直後の『Magnum P.I.(原題)』が876万人、2018年のFOXでは『レジデント 型破りな天才研修医』が870万人を記録していた。近年でも特に高い視聴率を生み出した『9-1-1: LS』は、翌20日(月)に2話目が放送されている。

『9-1-1: LS』で主人公を務めるのは、『ザ・ホワイトハウス』のサム・シーボーン役や『ブラザーズ&シスターズ』のロバート・マキャリスター役、『カリフォルニケーション』のエディ・ネロ役で知られるロブ・ロウ。物語は、ニューヨーク市消防士のオーウェンが、同じく消防士である息子のTKと一緒にテキサス州オースティンへ引っ越したところから始まる。オーウェンはニューヨークで起こった9.11の生き残りで、自身の問題も抱えながら、困っている人を助けようと奮闘する。その他のキャストは、リヴ・タイラー(『ロード・オブ・ザ・リング』)、シエラ・マクレイン(『マインドハンター』)など。主演のロブは、本家『9-1-1』のクリエイターである3人、マーフィー、ブラッド・ファルチャック、ティム・マイナーとともに製作総指揮も務める。

2018年にFOXでスタートした本家も、初回放送から大ヒットとなり、全米でのシーズン1の平均視聴者数は1400万人超を記録した。日本でもFOXチャンネル新作ドラマ史上最高視聴率を生み出している。『9-1-1: LS』もそれに続くことができるだろうか。(海外ドラマNAVI)

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『9-1-1: Lone Star』(番組公式Instagramより)