ドラマ版『太陽がいっぱい』重要キャラの配役が決定

米作家パトリシア・ハイスミスの人気小説「トム・リプリー」シリーズを米Showtimeがドラマ化することは以前お伝えした通り。人気ミステリードラマ『SHERLOCK/シャーロック』のジム・モリアーティ役でおなじみのアンドリュー・スコットが主演するこの『Ripley(原題)』で、重要なキャラクターの配役が決定した。

主人公のトムは1960年代初めのニューヨークで詐欺師としてなんとか生計を立てていたが、富豪の息子を連れ戻すために雇われてイタリアへ向かうことに。この仕事を引き受けたことから、彼は策略と嘘、殺人にまみれた複雑な人生に踏み出すことになる。

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今回その富豪の息子ディッキー・グリーンリーフ役に決まったのは、『恋愛後遺症』のディラン役や『ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン』の若き日のアインシュタイン役で知られるジョニー・フリン。英国出身の俳優でミュージシャンでもあるジョニーは現在、歌手で俳優のデヴィッド・ボウイを描いた映画『Stardust(原題)』でボウイを演じている。同作以外にも、レイフ・ファインズ共演の伝記映画『The Dig(原題)』、コリン・ファース共演の戦争映画『Operation Mincemeat(原題)』の公開が控える注目俳優だ。

「トム・リプリー」の原作は過去にも映像化されており、1960年にはアラン・ドロン主演で『太陽がいっぱい』、1999年にはマット・デイモン主演で『リプリー』が公開されている。富豪の息子役は、『太陽がいっぱい』ではモーリス・ロネが、『リプリー』ではジュード・ロウが演じていた。この映画2本はいずれも全5作ある原作「トム・リプリー」小説シリーズの1作目「太陽がいっぱい」(別題「リプリー」)を元にしているが、ドラマシリーズでは5作すべてを映像化する予定だ。

シーズン1全話で脚本・監督を担当するのは、映画『シンドラーのリスト』でアカデミー賞脚色賞を受賞し、米HBOのミニシリーズ『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』でクリエイターを務めたスティーヴン・ザイリアン。製作総指揮にはザイリアンのほか、ギャレット・バッシュ(『レッド・スパロー』)、ガイモン・キャサディ(『ザ・テラー』)、ベンジャミン・フォークナー(『パーフェクト・プラン』)などが名を連ね、主演のアンドリューもプロデューサーを担う。(海外ドラマNAVI)

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『太陽がいっぱい』
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ジョニー・フリン
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