2014年のエミー賞で5冠を達成した米HBOのサスペンスドラマ『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』でラスティン・"ラスト"・コール刑事を演じたマシュー・マコノヒーが、企画・製作総指揮・脚本を担当したニック・ピゾラットと再びタッグを組むことが明らかになった。米Deadlineが報じている。
『Redeemer(原題)』というタイトルの本作は、米FXにて製作されるサスペンスドラマ。2019年にパトリック・コールマンが刊行した小説「The Churchgoer(原題)」を元にしている。テキサスで行方不明になった女性を捜している主人公は、元牧師で今は自堕落な警備員。彼は女性の捜索をしていくうち、腐敗の渦巻く世界で陰謀や暴力、詐欺に巻き込まれていくというストーリーだ。主人公をマシューが演じる。ピゾラットが企画を担当し、マシューとともに製作総指揮も担う。
また今回の新作製作に伴い、ピゾラットはディズニー傘下のFX、FOXとの包括契約を、またマシューは同社グループとのファーストルック(企画を優先的に見られる)契約を結んだ。FXエンターテイメント部社長のエリック・シュリアーは以下のようなコメントを発表。「ニック・ピゾラットとマシュー・マコノヒーがこの新作で再びタッグを組むことを嬉しく思っています。ニックと包括契約、マシューとはファーストルック契約を交わせて光栄です。今後さらなるプロジェクトを製作できるのを楽しみにしております」
また、FOXスタジオ社長のバート・ソークは、「『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』を見た瞬間から、ニックと何としてでも仕事がしたいと思っていました。ついに弊社のグループ内で一緒に製作できるのです。ニックのようにパワーと感情をストーリーに反映できる脚本家は貴重です。ですので、マシューとニックのプロジェクトを非常に嬉しく思っています。この作品は弊社にとって最優先プロジェクトなのです」
アンソロジーシリーズである『TRUE DETECTIVE』は高い評価を受けたシーズン1の後、シーズン2が不評でシリーズ存続を危ぶまれていたが、『ムーンライト』『グリーンブック』で2度アカデミー賞助演男優賞に輝いたマハーシャラ・アリを主演に迎えてシーズン3が製作されていた。ピゾラットは以前シーズン4のアイデアについて語っていたが、今回別の放送局と契約したこともあり、シーズン4が製作されるかは不明。関係者によると、HBOは続編のために新たなクリエイターを探すオプションも考えているという。『TRUE DETECTIVE』シリーズの新作も気になるが、ヒット作を生み出した二人の最新作にも注目したい。
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マシュー・マコノヒー
(C)NYNR/FAMOUS