『ビバヒル』ルーク・ペリー&『ディセンダント』キャメロン・ボイスがアカデミー賞授賞式で追悼されなかったのは時間の関係!?

第92回アカデミー賞授賞式がロサンゼルスにて2月9日(日)に開催された。韓国映画の『パラサイト 半地下の家族』がアジア初の作品賞受賞をはじめ最多4冠という歴史的快挙で話題を集めたが、その裏で多くの視聴者が驚く出来事が起こっていた。米TV Lineなどが報じている。

同授賞式ではそれまでの1年間に亡くなった業界関係者たちを追悼するのが恒例だが、そのコーナーに『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』のディラン役で知られるルーク・ペリーと『ディセンダント』のカルロス役でおなじみのキャメロン・ボイスの姿がなかったのだ。そのことに気がついたファンの言及によりTwitterなどが炎上する事態になり、同賞の選考をしている映画芸術科学アカデミーは以下のような声明を発表した。

「我々の元には(追悼コーナーの)『イン・メモリアム』に愛する人や関係者の名前を入れてほしいというリクエストが多数届きますが、放送時間の制約などを考慮した上でリストの選考をし、授賞式で流す動画の人選を行っています。今年の『イン・メモリアム』で発表された人々の全リストは、今後1年間Oscar.comでご覧いただけます。ルーク・ペリーとキャメロン・ボイスもOscar.comギャラリーに含まれています」(※ギャラリーのうち、キャメロン・ボイスは<22/164>、ルーク・ペリーは<90/164>)

この追悼コーナーでは、まずスティーヴン・スピルバーグ監督が登場し、さらにグラミー賞を受賞した人気歌手ビリー・アイリッシュと兄のフィネアス・オコネルがザ・ビートルズの名曲「Yesterday」をパフォーマンスする中で紹介された。アカデミー賞授賞式直前に103歳で永眠した名優カーク・ダグラスや、自身の詩を元にした短編アニメーション映画でアカデミー賞を受賞していたNBA選手のコービー・ブライアント、日本の女優の京マチ子など58人の姿が約3分の動画で映し出された。

『ビバヒル』のドナ役で知られるトリ・スペリングは、52歳で突然亡くなったルークの姿がなかったことを、自身の父親のことと重ねてTwitterで悲しみを綴った。「私の知る、最もクリエイティヴで才能豊かで愛していた二人の男性がオスカーの追悼コーナーで取り上げられなかった。一人目は、2006年に亡くなった(『ビバヒル』の製作総指揮者である)父のアーロン・スペリング。そしてもう一人は、2019年に亡くなった友達のルークよ」

また『ジェシー!』でキャメロン(ルーク役)と共演していたズーリ役のスカイ・ジャクソンも同じくTwitterで「キャメロン・ボイスは??? 彼のこと、なんで忘れたの? (追悼コーナーで)皆に知ってもらえたら良かったのに...。Smh」と失望を表すネット用語で締めくくっている。

特にルークに関しては、遺作となった『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が作品賞にノミネートされていたこともあり、なぜ追悼動画に載せなかったのかという疑問の声が大きい。残念なことにアカデミー賞授賞式では取り上げられなかった二人だが、ファンは公式サイトで改めて二人の姿を見て追悼することはできるようだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:

この笑顔を今一度、アカデミー賞で見たかった…。
ルーク・ペリー (C)FAM020/FAMOUS
キャメロン・ボイス (C)NYPW/FAMOUS