"大人向けハリー・ポッター"『マジシャンズ』シーズン5で打ち切りに

"大人向けハリー・ポッター"とも言われている魔界ダークファンタジー『マジシャンズ』。現在米国で放送されているシーズン5を最後に終了することが明らかになった。米TV Lineが報じている。

米作家レヴ・グロスマンによる世界的ベストセラー小説「The Magicians」を、『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』で製作総指揮&脚本を務めていたセラ・ギャンブルと、映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』や『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』のジョン・マクナマラがTVドラマ化した本作。

ニューヨークの大学で魔術を学び、エリートコースを歩んでいた気弱で手品が得意な大学生のクエンティン・コールドウォーター(ジェイソン・ラルフ『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』)を中心に、20代の仲間とともに、子ども時代に読んで虜になったファンタジー小説「フィロリー」に描かれた魔法の世界を発見するというストーリー。

全13話構成のシーズン5は、本国アメリカで4月1日(水)にシリーズフィナーレを迎えることに。放送局である米Syfyは声明を発表した。「『マジシャンズ』は5年にわたり弊社の家族でした。この旅の終わりが近づいた今、ジョン・マクナマラ、セラ・ギャンブル、ヘンリー・アロンソ・マイヤーズ、レフ・グロスマン、そして素晴らしいキャスト、クルー、脚本家、監督たちの素晴らしいクリエーションに感謝します。ですがなによりも、ファンの多大なサポートと情熱に感謝します。皆さんのおかげで、永遠に私たちの心の中に魔法が残ることでしょう」

ギャンブルは、「今シーズンに入って、Syfy は"もうコップがいっぱいで、これ以上は溢れてしまうような状況"だと感じていました。ですので、きちんと終わられるようなエンディングにしました。ジョン・マクナマラは、別の放送局で続けられる可能性を探していました。ですが、"どこも予算的にも製作面的にもやってくれるところはないようだ"と言ったので、私たちはしぶしぶ決心しました。少なくとも、今シーズンのフィナーレはシリーズフィナーレにでもあるように作られています。ずっと、シリーズとシーズンのフィナーレどちらとも取れるように作ってきたのです」とコメントした。

本作は、Syfyにおいて最高視聴率を誇る最も長いシリーズの大人気のドラマという記録を以前打ち出していた。だが、今シーズンすでには放送されている8エピソードを通して、後追い視聴も含め34万1000人、レーティングは0.1とシーズン4よりもそれぞれ42パーセント、37パーセントと減少している。

本作は主演のジェイソンのほかに、ステラ・メイヴ(『シカゴP.D.』)、オリヴィア・テイラー・ダドリー(『CSI:マイアミ』)、ヘイル・アップルマン(『SMASH』)、アルジュン・グプタ(『ナース・ジャッキー』)、サマー・ビシル(『新ビバリーヒルズ青春白書』)、リック・ワーシー(『ヴァンパイア・ダイアリーズ』)、ジェイド・テイラー(『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』)、トレヴァー・アインホーン(『MAD MENマッドメン』)、ブリタニー・カラン(『シカゴ・ファイア』)らが出演している。

終了は残念だが、きちんとした幕引きが見られることに期待したい。『マジシャンズ』は米Syfyにて毎週水曜日に放送中。 日本ではシーズン1から4がHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

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