『ジュリー&ジュリア』メリル・ストリープが演じたアメリカで最も有名な料理家をドラマ化

新配信サービスの米HBO Maxが、2009年の映画『ジュリー&ジュリア』でメリル・ストリープが演じた料理家ジュリア・チャイルドを描くドラマ『Julia(原題)』を製作することが明らかとなった。米Varietyが報じている。

1時間枠となる『Julia』は、ジュリア・チャイルドの人生と、後にフード・チャンネルの設立へ繋がることになった料理番組『The French Chef』について描くドラマシリーズ。彼女の人生を描くと同時に、その時代に起きたフェミニズムや女性権利運動、アメリカの文化の成長など、アメリカが発展を遂げていた時代の歴史的な背景も綴られるという。

映画『ジュリー&ジュリア』で描かれたメリル・ストリープ扮するジュリアは、「助手のいないアメリカ人女性でも作れるフランス料理」をモットーに、夫の転勤でパリ在住時に名門料理学校に通い、フランス料理を習得。試行錯誤を繰り返しながら膨大なレシピを完成させ、1960年代に王道フランス料理をアメリカ人に紹介した女性。エイミー・アダムス演じる現代のOLジュリー・パウエルは、ジュリアの料理本に登場する524レシピを1年にわたって毎日作り続け、ブログに投稿することを決意。そんな二人をハートフルに描いた映画だった。本作の演技で、メリル・ストリープはオスカーにノミネートされた。

ジュリア役で主演するのは、英犯罪捜査ドラマ『ハッピー・バレー』のキャサリン・キャウッド刑事役で主演したサラ・ランカシャー。ジュリアの夫ポール・チャイルド役に、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのベケット卿で知られるトム・ホランダーがキャスティングされている。その他にジュリアの料理番組でプロデューサーを務めるラス役にフラン・クランツ(『Major Crimes ~重大犯罪課』)、ジュリアの親友アヴィス役でビービー・ニューワース(『マダム・セクレタリー』)、ジュリアの料理本の共同執筆者シムカ役でイザベラ・ロッセリーニ(『シャット・アイ 占い詐欺師の逆襲』)が出演する。

『マーベラス・ミセス・メイゼル』のダニエル・ゴールドファーブが脚本・製作総指揮を兼任し、ショーランナーを務めるのはクリストファー・キーサー(『サンフランシスコの空の下』)。メガホンを取るチャールズ・マクドゥガル(『グッド・ワイフ』)が、アーウィン・ストフ(『野生の叫び声』)らと共同製作総指揮も担う。

HBO Maxはアメリカで5月よりサービスが開始される予定で、『Julia』の配信開始日は未定だ。映画『ジュリー&ジュリア』は『ジュリー&ジュリーア』という邦題でNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:映画『ジュリー&ジュリア』