世界各地で新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るう中、医療現場という最前線で医師や看護師が人々を救うために奮闘している。そんな医療従事者の中に、ある人気ドラマと深い関わり合いを持つ人が加わっていることが分かった。米Entertainment Weeklyが伝えている。
これは、アメリカで2001年から9シーズンにわたって続いた、ジョン・ドリアン、通称JDという主人公を中心にした医療コメディドラマ『scrubs ~恋のお騒がせ病棟』のクリエイターであるビル・ローレンスが明かしたもの。ローレンスは今月26日(木)、twitterである人物のツイートに反応し、以下のように綴った。
「この男は、僕が『scrubs』のモデルにした人物で、大学時代からの親友なんだ。彼は今、ロサンゼルスで病院を経営してる(JDもきっとそうしていただろうね)。彼が友人で誇らしいよ」
This is the guy I based SCRUBS on and my best pal from college. He"s out here in Los Angeles running a hospital (like JD would), and I"m proud he"s a pal. He changes clothes in his garage at night to try to keep his kids from getting sick and IS married to "real Elliot". https://t.co/7tG3ZodhfG
— Bill Lawrence (@VDOOZER) March 26, 2020
ローレンスが引用したツイートはジョン・ドリスという心臓と電気生理学の専門医が同日投稿したもので、「COVIDのコマンドセンターで働いてるよ。ここの看護師や医師、スタッフとともに働けてとても光栄だ」と述べている。コマンドセンターとは、専門家たちが戦略的に必要な医療を行うための中心地のこと。
ローレンスと親しいこのジョン・ドリスこと"JD"は、主人公のモデルになっただけでなく、同シリーズの医療アドバイザーを務めていた。さらに、シーズン8の最終話では、ラストで主人公のJDが病院の廊下を歩くシーンに医師の一人としてカメオ出演している。
医療ドラマとしては珍しくコメディタッチの同作だが、実は医療描写がリアルなことで知られている。新型コロナウイルスの患者が急増する中、なぜ人との接触を避けて、約2メートルの距離を保つべきなのかを理解してもらうため、同作のあるシーンが活用されてもいるのだ。それはシーズン6のエピソードで、菌やウイルスがいかに人から人へと伝わっていくかを分かりやすく表現している。『scrubs』に関するエッセイを書いたシェア・セラーノも、今月半ばにその画像を紹介していた。
this is all I"ve been thinking about for like the past seven days
this shit is terrifying https://t.co/Jq2dCeHIcV
— Shea Serrano (@SheaSerrano) March 15, 2020
エミー賞やゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた『scrubs』。番組終了から10年が経った今も、大きな影響を与えている。(海外ドラマNAVI)
Photo:
『scrubs ~恋のお騒がせ病棟』
(c)NBC, Inc.