米HBOと英BBCの共同製作によるファンタジードラマ『ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤』と、英人気ドラマ『ダウントン・アビー』が、医療従事者のために一肌脱いでいたことが明らかとなった。米Deadlineが報じている。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、世界中の医療現場で医療用の防護服やマスクなどの物資が不足している。その状況に手を差し伸べようと、『ダーク・マテリアルズ』と『ダウントン・アビー』のスタッフが立ち上がった。
『ダーク・マテリアルズ』で衣装係を務めるダルシー・スコットがクラウドファンディング・サイト「GoFundMe」で、地元の病院に防護服を供給するためのキャンペーン「The Helping Dress Medics」を立ち上げ、週末にかけておよそ8000ポンド(約110万円)を集めた。イギリス国内の衣装係たちが組み、最前線で闘う医療従事者のために防護服を仕上げて届けるためだ。
「The Helping Dress Medics」のことは、『ダウントン・アビー』で衣装デザインを手掛けたキャロライン・マッコールも支援している。寄付金は素材を調達するためだけに使われ、キャンペーンに協力する衣装係たちは無料で労働力を提供する。
3月30日(月)の更新でスコットは、「このキャンペーンが私たちの期待を遥かに超えた結果となったことを報告できて嬉しいです。今は当初よりさらに多くの衣装係が加わっており、大量の生地を注文してもっと多くの防護服を作り、国内の他の地域にも助けを差し伸べることができます」と感謝のメッセージを投稿している。
これまでに、人気医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』やスピンオフ版『ステーション19』、『レジデント 型破りな天才研修医』が、撮影用の医療用品などを病院や医療従事者に寄付している。(海外ドラマNAVI)
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『ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤』
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