何千年も前からの腐れ縁である天使のアジラフェルと悪魔のクロウリーが、力を合わせて世界を破滅から救おうとするAmazonのファンタジーコメディ『グッド・オーメンズ』。本作でアジラフェルを演じたマイケル・シーンとクロウリー役のデヴィッド・テナントが、原作となる小説の出版30周年を記念し、リユニオンを果たしている。米Entertainment Weeklyが報じた。
出版30周年を迎えたことを記念し、原作者の一人であるニール・ゲイマンが3分にわたる特別ミニエピソードを執筆。アジラフェルとクロウリーをオーディオで復活させたこのエピソードは現在を反映させており、新型コロナウイルス(COVID-19)により自主隔離中の二人が電話でお互いの状況を確認し合うという内容だ。
本来であれば人類に様々な災難をもたらす役回りであるクロウリーは、今回パンデミックに先を越されてしまったため、自分が恐怖や不満を拡散できないことに苛立ちを感じ、観葉植物しか一緒に過ごす相手がいない状況に退屈しきっている。一方のアジラフェルは、自分が営む本屋に閉じこもりながら一日中読書にふけったり、食べることが好きなのでお店が閉まっている中、自分でバントケーキ(リング状の型で焼かれるケーキ)をたくさん焼いて一人でそれを平らげながら楽しく過ごしているという内容だ。
マイケルとデヴィッドがそれぞれの役の声でカムバックし、ドラマシリーズで監督を務めたダグラス・マッキノンもミニエピソードの製作に携わり、ドラマでなじみのある展開がいくつか散りばめられている。
Good Omens the book is 30. This is our present to all of you. It's to make people happy, because too many of us are sad. #GoodOmens30 https://t.co/3q4FVnj3tq
— Neil Gaiman (@neilhimself) May 1, 2020
ゲイマンは、「これは私たちからのプレゼントです。(新型コロナウイルスのせいで)多くの人が悲しんでいるため、みんなをハッピーにしたかったのです」とツイートしている。
全6話のリミテッドシリーズである『グッド・オーメンズ』はAmazon Prime Videoにて配信中。以前のインタビューでゲイマンはシーズン2の可能性を聞かれた際、「続編について話すことさえ間違っていると思う。視聴者には"『グッド・オーメンズ』のファーストシーズンだな"という風に見て欲しくないんだ。私たちが6時間の長さの映画のつもりで作ったことを理解して、シリーズを見てほしい」とコメントし、続編の可能性を完全に否定していた。(海外ドラマNAVI)
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早くこんな風に顔を合わせられるといいね(Amazon『グッド・オーメンズ』)