【ネタばれ】『ウエストワールド』シーズン3の衝撃的な終わり方についてクリエイターが語る

米HBOの大ヒットSFドラマ『ウエストワールド』のシーズン3が衝撃的な終わり方を迎えた件について、クリエイターらがコメントした。米Varietyが報じている。(※本記事は、シーズン3までのネタばれを含みますのでご注意ください)

『ウエストワールド』は、人気SF作家のマイケル・クライトンが監督・脚本を務めた1973年の同名映画を元にしたSFドラマ。あるテーマパークを舞台にAI(人工知能)の反乱を描き、サプライズ満載の展開と大胆なバイオレンスで人気を博している。シーズン3では、シーズン1から物語を引っ張ってきた主人公と思われるドロレス(エヴァン・レイチェル・ウッド)が敵を止めるために自らを犠牲にするという衝撃的な展開で終わっていた。

クリエイターを務めるジョナサン・ノーランとリサ・ジョイ、製作総指揮のデニース・テは、Varietyのインタビューに対し、シーズン3のラストについて以下のように述べた。インタビュー冒頭で「ズバリ、エヴァンは番組を去ってしまうのか?」と聞かれたノーランは、「そうでないことを祈るよ。一つ明らかにしておくと、ドロレスは死んでしまった。『ウエストワールド』の面白い点は、番組が生まれ変わり続け、シーズンごとにまったく別の作品のような展開を見せられるところなんだ。この作品においては死が終わりを意味するわけではない。結局のところ、彼らはロボットだからね。だからドロレスにもチャンスはあるよ。あのバージョンのキャラクターはいなくなってしまったけどね。僕らはエヴァンのことが大好きだけど、この先の展開がどうなるかを明かすつもりはないよ。ただ、これまでとは大きく変わるはずだ」と返答。

ノーランとともにシーズン3最終話の脚本を書いたテは、ドロレスの運命に葛藤を覚えていたようだ。「馴染み深いキャラクターのあのような最後はとても辛いものよ。撮影を見ていてもそうだし、脚本を書くのも辛かった。でも、ともに歩んできたキャラクターの人生をあのようにまっとうさせるのはとても美しい瞬間でもあったわ」と振り返る。

シーズン4更新が決まっている本作がシーズン6まで製作されるという噂について、ノーランは「僕とリサの間で何シーズンまでやるかを話したことはないんだ。(テディ役の)ジェームズ・マーズデンがシーズン1の時、シーズン5までやるようなことを言ったし、ほかにもいろんな噂が飛び交っているけど、物事や状況は変わるものだ。僕らは1シーズン作るのに何年かかるか把握するのにも苦労しているんだからね」と発言。脚本執筆も含めて製作にかなり時間をかけているため、シーズン1も当初の予定より大幅に遅れ、2016年にようやく放送開始した本作は新シーズンを作るのに約2年ずつかかっている。ファンにとってはまずはシーズン4をできるだけ早く見たいところだろう。

衝撃の展開となったシーズン3には、『マスター・オブ・ゼロ』のリナ・ウェイス、『ブレイキング・バッド』のアーロン・ポール、『オーシャンズ12』のヴァンサン・カッセルなども出演していた。エヴァン演じるドロレスが去ったシーズン4はどんな展開を見せていくのか、続報が入り次第お伝えしたい。(海外ドラマNAVI)

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『ウエストワールド』
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