昨年秋に米CWでスタートし、新たに"アローバース"に加わったDCドラマ『Batwoman(原題)』で主演を務めるルビー・ローズが、シーズン1をもって降板したことは先日お伝えした通り。この度キャスティング候補の概要が明らかとなり、後釜はルビーが演じたバットウーマンとは別人になるようだ。
すでにシーズン2への更新が決まっている本作は、同性愛者として描かれるバットマンのいとこ、ケイト・ケインことバットウーマンを主人公に、ゴッサム・シティの治安維持に乗り出すヒーローアクション。ルビーの降板劇は、本国で5月17日に放送されたシーズンファイナルから3日後に突如発表されていた。
主演が不在という状態となってしまったわけだが、今回ある作品のキャスティングコール(キャスト募集)が新バットウーマンの募集ではないかという騒ぎに。米Deciderによると、すでに削除されたその募集要項には「"ライアン・ワイルダー役"、女性、20代半ばから後半、人種問わず」とあり、その次の文になんと「ライアン・ワイルダーはバットウーマンになる予定です」と記載されていたという。
さらに「ライアンは人に好かれるタイプで、荒っぽく、少しお茶目で野生児っぽい人間です。最初にバットスーツを着ていたケイト・ケインとは全く違うタイプです。彼女の過去を知る者はおらず、ドラッグの運び屋であるライアンは、警察の追跡をかわし悪の道を歩んでいます。捨て猫のために牛乳を盗むような一面もある彼女は、素手で人殺しができる人物でもあります。訓練を受けた非常に危険な戦闘要員で、レズビアンでもあり身体能力がずば抜けています。裏表がなく、情熱的で、間違いを犯しやすく、いわゆるアメリカの典型的なヒーローとは異なります」と続いた。
この"ライアン・ワイルダー"がどの作品のキャラクターなのか不明だが、バットウーマンが引き合いに出されていることから、ルビーの後任ではないかと言われている。ただ気になる点は、「ライアン・ワイルダーはバットウーマンになる予定です。ケイト・ケインとは全く違うタイプ」ということ。よって、ルビーが演じたバットウーマンとは別人となるのではと伝えられている。
ルビーの降板発表後、クリエイターのグレッグ・バーランティとワーナー・ブラザースは、「我々と放送局のCWは本作のシーズン2と長期的な今後の計画にしっかりと取り組んでいます。有能なクリエイティブチームと一緒に、LGBTQメンバーの新しい主演女優のキャスティングなどを今後数カ月かけて行い、新しい方向性に向かえることを楽しみにしています」と述べていた。
一方、降板理由を明らかにしていなかったローズについては、カナダのバンクーバーでの長時間に及ぶ撮影時間に不満があったと伝えられたが、この報道に対し本人が反論。「オンラインで目にすることがすべて真実だと思わないで。私は、18歳の時バンクーバーの山に囲まれて1年間仕事をしたことがあるし、大好きな街なんです。カナダの他の都市でも仕事をしたことがありますし、美しくて大好きな国です」
果たして募集要項を満たす新バットウーマンが判明するのはいつなのか。引き続き、続報を待ちたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『Batwoman』