2軒の売春宿が火花を散らす米Huluオリジナル『Harlots/ハーロッツ 快楽の代償』が、現在配信されているシーズン3をもって打ち切りになることが明らかになった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。
本作は、女性にとって高収入を得ることが難しい18世紀のロンドンを舞台に、上流階級との婚姻か、あるいは風俗産業への従事かを選択する女性たちが主人公。娼婦として生計を立てる女性たちのライバル関係と、権力と財力に翻弄される彼女たちの生き様を描くシリーズだ。
今回の発表を受けてファンたちは、「この作品は今こそTVで描かれるべきものなのに、打ち切りなんて残念だ」「悪どくて、賢くて面白いフェミニストな作品なのに。セックスを題材にしているが、性と人種と階級を見事に散りばめた作品だ」「どうしていつも最高の番組が打ち切りになるんだ」という声がソーシャルメディアで聞かれた。
同作には、マーガレット役にサマンサ・モートン(『ウォーキング・デッド』)、リディア役にレスリー・マンヴィル(『マレフィセント』)、シャーロット役にジェシカ・ブラウン・フィンドレイ(『ダウントン・アビー』)らが出演。その他、シーズン2には『アルマゲドン』のリヴ・タイラーや、シーズン3に『ゲーム・オブ・スローンズ』のアルフィー・アレンやなども登場する。
プロデューサーのアリソン・オーウェンは、今回の幕引きについて以下のように語った。
「娼婦と売春宿の世界はフィクションと映画ではよく描かれるものですが、(クリエイターで脚本家の)モイラ・バフィーニがしたかったのは、女性の視点だけでその世界や人々を描くことでした。ですので、娼婦とセックスの刺激的な世界ではなく、モイラの視点は常に娼婦としてのものでした。また、業界で最高の俳優たちをキャスティングしたいと思っていました。そう思ってキャスティングした結果、彼女たちは女性と根本的に心が繋がるような最高の人たちだったのです」
『Harlots/ハーロッツ 快楽の代償』シーズン1から3は、米Huluで配信中。日本では、U-NEXTで全3シーズンを独占配信中。6月23日(火)よりチャンネル銀河にて全3シーズンの放送をスタートする。(海外ドラマNAVI)
Photo:『Harlots/ハーロッツ 快楽の代償』 ©Monumental Pictures for ITV Encore & Hulu.